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ノンフィクション

電車の中で何をして過ごします?
ほんの10年前まで、私は本なしでは過ごせませんでした。
間がもたない。
仕方なしに前を向いていたら、他人と目が合ってしまう。
そしたら何かリアクションをしなくちゃいけない。
あぁめんどくさい。

なので私はいつも本を持ち歩いてました。

遠出をするときは念のため2冊持ってでました。
一度、方道2時間程度のところへ行く途中、本を読み終わってしって困ったことがありました。
しかも、その本は、上下巻ある本の上巻だったんですよね。
下巻は家にあるから新しく購入したら重複しちゃう。

でも私は、慌てて本屋へ走り、下巻を購入しました。
「本がない」ということに我慢できなかったんですね~。

電車の窓の向こうに、本の中に負けないぐらいの「物語」が展開していると気付いたのはいつだったか。
会社勤めをやめ、心に余裕ができ始めたころじゃなかろうかと思います。

例えばJRで滋賀へ行くと、広々とした田圃が続き、チュウサギやアオサギ、ときにアマサギが狩りをしています。
初夏ならば、雄アマサギの首から上は綺麗な亜麻色に染まっています。
これは「婚姻色」。
綺麗に染まった雄ほど雌にモテるのでしょう。
タイミングが良ければ、彼らが獲物を捕まえた瞬間を目撃もできる。

青々とした田の間に細い道が表れ、その先端に鳥居が見えることもあります。
山科駅を越えたころから、鳥居率が高くなるってご存知でした?
しかも、平安時代以前からそこに鎮座している、所謂「式内社」が多いよう。
滋賀の土地が、古くから栄えていたことを偲ばせます。

奈良の古い神社は「山口神社」が多い。
社名に「山口」がついているものも多いし、そうでなくても山の中腹あたりに鎮座するものがかなり多いんです。
これは、群雄割拠していたころ、攻め入ってくる敵に有利に立ち向かえるよう、山に本拠を置いたことに大きな原因があるんじゃないかとも言われます。

とすると、田圃の……平地に神社がある滋賀の人々は、仲よく平和に暮らしてたんだろうか?

想像力をたくましくすれば、古代の生活がドラマのように頭の中に浮かびます。
それはときに、波乱万丈の人生を描いた小説よりもさらにずっと面白い。

それに気付いてから、電車の中で本を読むことはめったになくなりました。
いつも通う路線でさえ、毎回違うドラマを発見するからです。


んなことを言うと、
「それじゃ、本なんか読んでも無駄ってわけ?」
とかからまれそうな気もしますが(^^ゞ

そりゃもちろんそうじゃあありませんよ。

例えば、チュウサギやアオサギなんて名前は、野鳥図鑑で知りました。
名前なんか知らなくても問題はないかもしれないけれど、例えばアマサギは夏になると羽根の色が変るという知識があれば、
「あぁ、綺麗に染まってるなぁ。恋のシーズンだね」
なんていう想像がふくらみます。

日本書紀や古事記を読んでいるからこそ、伊吹山を見て、
「ヤマトタケルはこの山の主に殺されたんだよな」
と、そこで展開されたドラマに思いを馳せることもできるわけ。

つまり、景色からドラマを織りあげるには、知識が必要なんですよね。
逆もまたしかり。

昨日から「あの戦争から遠く離れて」という本を読み始めました。
中国残留孤児であった父をもつ、城戸久枝さんのノンフィクション小説です。

それが全然進まないんですけどね(^^ゞ
ツボが多すぎて(笑)

プロローグにある、中国にいる「おばあさん」の描写が、もうダメ。
小さくて痩せたおばあさんが、初めてみる「孫」をそりゃぁ可愛がり、孫が帰る日には涙を流して手を振っていたというくだりで、一旦本を置かずにはおれませんでした。
想像しただけで泣けません?

「中国人」というと、どんな印象を持ちます?
私たちは日ごろ、「中国共産党」のニュースに頻繁に接します。

先般の、高速鉄道事故のニュースでは、どれだけ愕然としたことか。
「人命がなんて軽く扱われるんだろう?」
って。

その印象が、「中国人」にも投影されてしまう。

去年、平城遷都1300年祭が開催されたとき、私は会場へ行きました。
フードコートで、スリランカカレーを購入し、空いている席を見つけて食べていたら、中国語を話す女性が私の椅子の背をガッと掴んで大声で誰かを呼び始めました。

連れが、
「早く出よう」
というんで、
「別に追い出すつもりはないんじゃないですか?」
と、中国女性を振り返り、
「私たちはまだ食べてます。しばらく立たないけどいいですね?」
確認すると、
「ハイ……」
ってんで、その先は別に何事もなし。

私たちはのんびりと昼ごはんを食べ、席を譲るときに、
「お待たせ」
と挨拶したら、
「ありがとございます」
と言われました。

中国人について、「マナーがない」というのはどうも不当な気がするんですよ。
コミュニケーションをとってみたら、単に「文化が違うだけ」ってことがわかります。
ちゃんとこちらの気持を伝えず、ただただうるさがって、相手を「マナーがない」と決めつける態度の方がよっぽどマナーがないと思う。

日本人だって中国人だって、人それぞれ。
でも、中国共産党の、人を人とも思わないやり方は憎い。

んなもんで、戦後の、反日本的な風潮の中。
文化大革命でたくさんの血が流される中、日本人孤児を大切に育てあげた、愛情深く強い女性が、年をとって小さくなり、初めてみる孫にあふれんばかりの愛情を注ぎ、そしてその別れに際してただ手を振っているという風景を想像しただけでもう……。

詠み続けられません(^^ゞ

でももし私が、生活の中で、中国の人たちと一切触れあってなかったら?
中国の歴史を軽く知っていなかったら?
多分、涙を流すほどのことはなかったと思うわけです。

バランスなんですよね、結局。
バランス。

何度も書いていますが、最近、奈良は都祁の畑に行く機会が何度かあります。
「懸命に真面目に生きてきた小さな老人」であるところの畑主さんに、鍬の使い方やら種の撒き方などを教えてもらい、畑作りの真似ごとをさせてもらってるわけです。

前回、大根の種を撒かせてもらったとき、彼はこんなことを言ってました。

「大根を育てるときは、種より下の方に堆肥するねん。ほんで種の上にかける土はちょっと多めにすんねん」
そうすると、種は土から上に出ようと力をつけるために根を太くし、堆肥に近づこうと深く根を伸ばすので、
「太くていい大根ができんねん」
というわけですね。

畑の教科書では、土をかけすぎると芽が出ないと書かれているそうですが、
「時間かかるけど、絶対芽はでる。実験済み」
と楽しそうに笑ってはりました。

畑主さんも、本と体験をバランスよく取り入れて、いい野菜を作ってはるわけですね。

ほんまバランスが大事ですよ、えぇ。

ここんとこ、人と会う機会が多めにありましたが、その分本を読んでません。
なので、しばらく本を読む時間を増やそうかな。

そして本を読み終わったら、本を深く楽しむために、またどこかへ出かけようと思います。
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のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

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