クラオカミ
旦那の実家などを経由して、滝へ行ってきました。
いつ行ってもほとんどだれもいない滝ですし、修験の滝のようなので、すいません、もったいぶるつもりはないんですが、場所については黙秘で(笑)(どうしても知りたいという方はメールください。地図には載っている場所です)
なんせ、結界をくぐった途端、体感温度が3~5度下がり、滝に近づくにつれてさらに2度ほど涼しくなります。
豊かな滝が岩を削り、川となって降りてくるその場所に座っていると、今が夏であることをすっかり忘れてしまうぐらい。
足を浸けていると、5分で痛くなります。
そんな静かな場所だからでしょうか、野生の動物もあまり人を怖がらないように思います。

小さな小さなカエル。
体長は20ミリもなかったんじゃないでしょうか。
アマガエルよりいくぶんスリムで顔つきがキツイように思います。
でも、アマガエル以外、こんなに小さなカエルに思い当たりません。
岩の上に座り込んで四方を眺めると、どこに目をやっても涼しげ。

壁面を滴り落ちる水は草花をみずみずしくしています。

倒木が腐り、新たな土壌になりつつあるのも、大いなる自然の豊かさでしょう。
滝に入る岩戸には〆縄が張られていて、くぐった途端、冷気に息を飲みます。

光の中から溢れだすふんだんの水滴が、キラキラと乱反射しながら踊り、つと空中で力尽きたように動きを留めた次の瞬間、豊かな水流となって一気に落ちてくる。

クラオカミ。
古の神の名が口から漏れます。
山奥の深い森の中を走る、鮮烈な流れをして、昔の人は女神と見ました。
その名をクラオカミ。
人の通わぬ山中にひっそりと、しかし明瞭な存在感を持つ流れを、なぜ女性と見たのでしょう。
川辺の岩に座っていると、流れ落ちる水が冷やした空気が肌にあたって寒いぐらい。
水の上を渡ってくる風が痛いぐらい。
この圧倒的な空間では、「夏」は息をひそめます。
一度だけ、遠慮がちに鳴き始めたクマゼミは、あっという間に戦意を失い、口を閉ざしました。
そんな場所で頭の中を空っぽにしていると、自分と自分の周りにある空気の境がどこにあるのかわからなくなってきます。
宇宙を構成するごくごく小さな部品。
でも、間違いなく宇宙の一部。
ここにあるすべてのものは、「宇宙」です。
そしてもちろん私も。
清流を渡る風に体を冷やしつつ、今自分がいるのは、まぎれもない「宇宙空間」であることを思い知るのです。
そして、「宇宙」を見つめれば、私もこの水流も、そしてそこにいる小さな虫も区別はないのだと。
もし完全に私が宇宙に同化しきってしまえるのなら、この先何が起きたとしても、私は悲しむ必要はありません。
「宇宙」はその流れの中で、あるべきように変化しているのですから。
「宇宙の一部」であるところの私は、その変化を喜ぶしかないのです。
でも、残念ながら私は、ただ宇宙に同化することはできません。
「個性」とでも呼ばれる、頑固でいじらしいものが、邪魔をするんですね(^^ゞ
でも、そこにいる一瞬のうちのどこかで、私はクラオカミそのものであったような気がするのです。
そしてだからこそ、そんな感覚を持つことができるこの「場所」を大切にしたい。
今日でかける場所は、もう少し人の多いところですが……。
とりあえず、行ってきま~す♪
いつ行ってもほとんどだれもいない滝ですし、修験の滝のようなので、すいません、もったいぶるつもりはないんですが、場所については黙秘で(笑)(どうしても知りたいという方はメールください。地図には載っている場所です)
なんせ、結界をくぐった途端、体感温度が3~5度下がり、滝に近づくにつれてさらに2度ほど涼しくなります。
豊かな滝が岩を削り、川となって降りてくるその場所に座っていると、今が夏であることをすっかり忘れてしまうぐらい。
足を浸けていると、5分で痛くなります。
そんな静かな場所だからでしょうか、野生の動物もあまり人を怖がらないように思います。

小さな小さなカエル。
体長は20ミリもなかったんじゃないでしょうか。
アマガエルよりいくぶんスリムで顔つきがキツイように思います。
でも、アマガエル以外、こんなに小さなカエルに思い当たりません。
岩の上に座り込んで四方を眺めると、どこに目をやっても涼しげ。

壁面を滴り落ちる水は草花をみずみずしくしています。

倒木が腐り、新たな土壌になりつつあるのも、大いなる自然の豊かさでしょう。
滝に入る岩戸には〆縄が張られていて、くぐった途端、冷気に息を飲みます。

光の中から溢れだすふんだんの水滴が、キラキラと乱反射しながら踊り、つと空中で力尽きたように動きを留めた次の瞬間、豊かな水流となって一気に落ちてくる。

クラオカミ。
古の神の名が口から漏れます。
山奥の深い森の中を走る、鮮烈な流れをして、昔の人は女神と見ました。
その名をクラオカミ。
人の通わぬ山中にひっそりと、しかし明瞭な存在感を持つ流れを、なぜ女性と見たのでしょう。
川辺の岩に座っていると、流れ落ちる水が冷やした空気が肌にあたって寒いぐらい。
水の上を渡ってくる風が痛いぐらい。
この圧倒的な空間では、「夏」は息をひそめます。
一度だけ、遠慮がちに鳴き始めたクマゼミは、あっという間に戦意を失い、口を閉ざしました。
そんな場所で頭の中を空っぽにしていると、自分と自分の周りにある空気の境がどこにあるのかわからなくなってきます。
宇宙を構成するごくごく小さな部品。
でも、間違いなく宇宙の一部。
ここにあるすべてのものは、「宇宙」です。
そしてもちろん私も。
清流を渡る風に体を冷やしつつ、今自分がいるのは、まぎれもない「宇宙空間」であることを思い知るのです。
そして、「宇宙」を見つめれば、私もこの水流も、そしてそこにいる小さな虫も区別はないのだと。
もし完全に私が宇宙に同化しきってしまえるのなら、この先何が起きたとしても、私は悲しむ必要はありません。
「宇宙」はその流れの中で、あるべきように変化しているのですから。
「宇宙の一部」であるところの私は、その変化を喜ぶしかないのです。
でも、残念ながら私は、ただ宇宙に同化することはできません。
「個性」とでも呼ばれる、頑固でいじらしいものが、邪魔をするんですね(^^ゞ
でも、そこにいる一瞬のうちのどこかで、私はクラオカミそのものであったような気がするのです。
そしてだからこそ、そんな感覚を持つことができるこの「場所」を大切にしたい。
今日でかける場所は、もう少し人の多いところですが……。
とりあえず、行ってきま~す♪
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