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言葉

現代人の平均的読書量ってだいたいどれぐらいなんでしょう?
思うに、「平均」の冊数にはあまり意味がないような気がします。

読む人は一週間に10冊とか読むでしょうし、読まない人はまったく読まないんじゃないかな。

10代後半から30代前半、私は活字中毒でした。
ぼ~っとできなかったんですよね。
電車の中でも、人を待って喫茶店でお茶を飲んでいるときでも、一人でご飯を食べるときでも。
片手には本がありました。

今思えばもったいないことをしたなと思います。
本はどこで読んでも同じなのにね。
初めて乗る路線の電車の中で、本を読むより景色を眺めていた方が、ずっと得るものがあります。

ご飯を食べるときに本を読むなんて、料理人さんに対してよくもそんなに失礼なことができたものだと思います。
目で楽しみ、舌で楽しむように作られている料理たちを、「本のお伴」にしてしまうとは、とんでもない奴だったなぁと今は思います。
食事中は食事を楽しむ方がずっと、心が豊かになるのにね。

でもね、その頃私は、何をするにも、「間がもたない」という気分にさいなまれていました。
とにかく全速力で何かに向かって突っ走ってたんですよね。
周囲を見回して想像力を働かせ、楽しむなんて心の余裕がなかったんです。
なぜだか。

でも今思えば、本の内容に対しても、想像力が働いてなかった。
だから、書いてあること以上の得るものは、何もなかったなぁと思います。

それでもその当時、私にとって「本」は、頼りになる存在というか、ないと落ち着かない存在でした。
そしてその当時の「乱読」は、私を豊かにはしませんでしたが、どうでもいい知識を増やす役割だけは果たしてくれたのでした。

ただ、問題は、原典がなんだったか覚えてないんで、裏付けがとれないこと……(-"-)
清水義範あたりが書いた小説にあったはず……と思って調べてみたら、結局原典は夏目漱石の「吾猫」だったということもあったりして(^^ゞ
分野が全然ちゃうやん(笑)
使えない知識ばっかなのが問題ですわ。えぇ。

その当時の私は、生意気盛りでした。そして、人間嫌いでした。
人を言い負かしては、溜飲を下げるような、やなところがありました。

しかも、相手が言い負かされたと気付いてない方が、気分良かったんですよね(^^ゞ
内心で、「きゅっきゅっきゅ」(←ちびまる子ちゃんの野口さん風に)と笑ってたんですよね~。

例えば。
中学生の同級生の母親に、やたらと私に競争意識を燃やす人がいました。
同じ町内ではあるけれど、端と端だし、中学三年生になるまで同じクラスになったこともない。
得意分野も違いました。
理数系が得意な私に対して、彼女は文系が好きだったし。
比較するような相手じゃなかったと思う。
だから、なぜ私を選びとったのかはわかりません。

……ただ、私は転校生でしたし、中学生時代までは成績が良かったんで、それが気に入らなかったのかもしれません。

とはいえ、当該同級生自身は、明るくて素直で可愛らしい人で、結構仲が良かったし、なんのひっかかりもないんですよ。
ただその母親は、何かあるごとにうちに来て私の首尾を聞き、自分の娘の方がうまく行くと高笑いをし、私の方が状首尾だと憎まれ口を叩いて帰るという、ちょっと変なおばさんでした(笑)

「勉強」という点においては、私はまず負けたことがなかったです。
だいたい私は要領がいいんですよ、だって(笑)
おばさんは、それが口惜しかったんですかね(^^ゞ

彼女が21歳にして、ええとこの御曹司に一方的に見染められ、熱烈な求婚の後に結婚したときは、もう、しつこいぐらいの自慢をしに我が家にいらっしゃりました。

曰く、
「やっぱり女は、求められて結婚するのが一番よ、ねぇ?勉強ができる可愛げのない女はダメよねぇ~?」

玄関口に座って、これをエンドレスにつぶやくんですよ、とっても鬱陶しい(笑)

当時私は、本当につまらない恋愛をしてまして、そのためにこれが余計に癪に障ったんでしょう。
今思えば、最低な言葉で彼女を追い返しました。

「えぇ、本当にそうですね。藤原道綱の母の例もありますものね」
と。

「えぇ、その通りね」
と合槌を打ったおばさんに、
「あら、やっぱりご存知でしたか?!そうなんですよ、彼女の和歌は、本当に素敵ですよね~」
とたたみかけたら、
「用事を思い出した」
といそいそ帰ってくれたから良かったけど。

今思えばものすごい感じの悪い行為ですが、その頃はひねくれまくってたんで、一矢報いただけでは飽き足らず、ダメ押しに、枯れた菊でも贈りかねない勢いでした(笑)

多分あのおばさんは、藤原の道綱の母なんて名前は知らなかったでしょうし、彼女が熱烈に求婚された末に藤原兼家の妻となり、
「夫が大事にしてくれない!!」
という不満を「蜻蛉日記」に書いた女性だなんてことは、今でも気付いてないでしょう。

そういう、相手が気付かないところできっつい一言をかますことで、カタルシスを得ていたわけです。
ほんと、やな奴だよね(^^ゞ

ちなみに、幸い、この同級生は、幸せな結婚生活を続行してるようなので、暴言を後悔する必要もなく済んでます。

そんな私ですから、職場でもいろいろ浮いていました。

てか、苦手なんですよ、女の子たちの団体行動って。
まとわりつく感じがあるでしょ?自立してないっていうか。
私が何か珍しいことをしたら、真似をする。
私が誰かと親しくしてたら、自分も親しくなろうとする。
そして、私も彼女たちの「真似」をすることが当然と期待する。

仲の良い友人連中は、私が彼女らと会ってないときに何をやってるかさえ知らないし、興味ないと思う。
私も私以外にどんな人と彼らが付き合ってるか知りませんし、まったく興味ないです。

なのに、親しくない知人に限って、自分と関係のない「私」まで覗いてくるんですね。
「なぁ~なぁ~、昨日一緒にいたん、誰よ?」
とかね(^^ゞ
それがどうも、暑苦しい……というより、なんか怖い(>_<)
まとわりつくものを感じて、引いちゃうんです(T_T)

とはいえ、持ち前の調子良さで、
「オチアイみたいに付き合いが悪かったら、みんなに嫌われても当然やって、みんなが言うてまっせ」
と脅されながらも、結局嫌われるということもなく、何かイベントがあれば普通に誘われて、半ば強制的に参加させられてました。

そんなイベントの折、職場の仲間が、こんなことを言ったんですよ。

「私のいとこが東大阪市役所に勤めてるから聞いたんやけど、司馬遼太郎って、すごいいやな人やねんて」
って。

思わず「ピクッ」となりました。
学生時代は暗記科目である歴史が嫌いだったんで、歴史小説はほとんど読みませんが、司馬遼太郎だけは好きでしたから。(と言っても、大して読んでないけど)

「どんな風にいやな人なん?」
と聞くと、
「家の前が暗いから街頭をつけろとかゴリ押ししてくるんやって」
という答え。

そのとき私は、
「それぐらいすぐ付けて差し上げんかい!!!どんだけの税金払ってると思ってるねん!!」
と言いたくなるのを堪えるのが大変でしたが……。

性格が悪かったんで、黙りました。

「うわ~、いやな奴ぅ。司馬遼太郎なんか、東大阪から引っ越してくれたらええのになぁ?」
というと、
「ほんま、心からそう思うわ」
と返ってきたんですよ。

司馬遼太郎が東大阪から引っ越したら、どんだけ税収が減るでしょうね?
想像もつきませんが……。

「もっと歴史深い土地に引っ越してくれるように署名運動でもしたら?きっといとこも喜ぶで~」
と薦めた私は、今思えば本当にいやな奴でした(笑)

が、幸い、司馬遼太郎氏は終生東大阪を出ることがありませんでした。

しかし、今読み返すと、司馬遼太郎という人は、本当に巨人です。

「読まなきゃな~」
という本をすべて読み終わり、今読んでいるのは、司馬遼太郎さんの、「空海の風景」に入ったんですよ。
(しかし、司馬遼太郎に話題をもってくるのに、この前置きの長さはなんなのだろう)

空海という人は、いわば、スーパースターです。
並はずれた語学力、記憶力、そして文章をつむぐ才能。
その上に、物おじしない性格ですから。
その時代にあって、彼の存在はどれほどきらびやかだったかと想像するだけで楽しい。

そして彼の生涯を、司馬遼太郎さんは、しっかりした資料を裏付けに、紐といていきます。
資料の中にある空海を、実際に動かすことで、「空海の風景」を描き出そうとされているわけです。

司馬遼太郎さんが、「性格悪い」人だったのかどうか、私は知りません。
が、もし他人の目から「性格悪い」人に見えたとしても、その魂までが貧相だったわけでは決してなかったと思う。

そうでなくして、理趣経の、
「愛縛淨句是菩薩位」
をして、
「この経の華麗さはどうであろう」
とは表現しえないと思うんです。

「愛縛淨句是菩薩位」
とは、
「男女が愛によってお互いに固く抱き合ったまま離れがたいこと。これもまた清浄な菩薩の境地である」
という意味らしい。

「性(エロス)」を「生(エロス)」の躍動的な表象の一つとして、積極的に受け入れ、それを「素晴らしいことである」とするのがこの句らしいんですね。

司馬遼太郎さんが、「空海の風景」を書いた時代、それが肯定的に受け入れられる時代だったのかどうかと言えば、微妙だったんじゃないかな。
1975年。
儒教的「男女七歳にして」の精神はこの時代にはまだ生きていたように思います。

その時代にあって、男女が抱き合って(物理的に)離れがたいことを清浄にして素晴らしいことであるとした経を、「華麗」と表現した司馬遼太郎さんの魂は、やはりまた華麗だったと思います。

ということで、しばらくは空海の世界に浸ることができそう。
ちょっと幸せです♪

とはいえ今日はお出かけ。
はしごになると思います。

カキフライも食べてきま~す♪
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のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

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