ボーダーライン
昨日はね、予定では、曽爾でヤマセミを見つけるつもりでした。
でも、この夏は太平洋高気圧の勢いがイマイチだとか(^^ゞ
天気予報はびっみょ~~~~~~~~~。
「急激な天候の変化に注意。雷をともなう豪雨の可能性が大」
こりゃ、河原に行くのは危険かもしんないなという感じですね。
どっしよっかな~……と思っていたところに、寝る前になって、メールが届きました。
送信元は歴史仲間っすね。
「源九郎稲荷さんで修験者さんによる供養が行われるそうです。
のりちゃんもぜひってことなのですが、いかがですか?」
とのこと。
誘われると、断りたくないタチなんですけど、ヤマセミの誘惑はデカかったもんで、
「一応予定が入ってるんで、天気次第ではお邪魔できるかも」
と答えました。
で、朝になっても天気予報は変らず、荒天になる可能性アリ。
その上、旦那の体調がイマイチで、遠出はNG……。
これもまぁ、ご縁ってやつでしょうってことで、また、大和郡山~大和高田巡りをすることにしたのでございます。
旦那のリクエストで、ラーメンで昼ごはんしたあと、まず向かったのが菅田比売神社でした。

朱塗りの綺麗なご本殿は、いかにも女神のお社ですね。
ご祭神は伊豆能賣神。
清め祓いの女神です。
このあたりはやたらと川が入り組んでました。
川に清めの女神がいらっしゃるのは、納得がいきますよね。
川は清めるための装置としての一面も持つでしょうから。
その後、源九郎稲荷に向かいました。
到着すると、ちょうど修験者さん一行も着いたばかりという様子。
軽く会釈をして、社務所へ向かいました。
歴史仲間は、偶然にも中学校の後輩でして。
そのせいで、私はかなり偉そうにふるまってます(笑)
前日に回った静御前の遺跡について、そして自分の所感について、一方的に聞いてもらうカタチに(^^ゞ
この後輩がまた、人の良い男でして、何を言っても、真面目に、そして丁寧に、相槌を打ってくれるんですよ。
いよっ!聞き上手!
私たちがそんな話をしている間も、管理人のとよさんや、修験者さんたちは、忙しく用意をしておられます。
なんでも、「鳴釜」をされるんだとか。
鳴釜は「怖い神事」として知られてますよね(^^ゞ
この神事の次第は、いろいろあるようですが、本家とも言える吉備津神社では、こんな感じです。
・祝詞をあげて、祈願の内容を神様にお伝えする
・御釜殿にて鳴釜を行う
・祈いごとが叶うなら釜は豊かに鳴り、叶わないならば鳴らない
私は二度体験しましたが、二度とも、神職さんから、
「かなり豊かに鳴りましたよ」
と言っていただきました。
神様、ありがとうございますm(__)m
源九郎稲荷での鳴釜は少し勝手が違うでしょう。
なんせ、「供養」のための鳴釜ですから。
用意が終わったということで、ご本殿前に集まります。
私たちは部外者ですし、遠慮して後の方にいましたが、やっぱりよく見えません。
ここでおばちゃん根性を発揮せんとどないすんねんということで、
「あの~、かぶりつきで見学してもいいですか?」
と聞いてみました。
そしたらなんと!
「いいですよ。米も入れてもらおうかと思ってるんで」
というお答えが返ってきたじゃあ、ありませんか!
この後結局、かぶりつきどころか、拝殿にあげていただけることになりましたよ。
ありがとうございますm(__)m

まず、修験者さんによる切り火。

かなり威勢よく火が飛ぶんですね。
その後、大祓祝詞まではわかりました。
神社において、大祓祝詞はもっとも頻繁に耳にする祝詞ではないかと思います。
人々の罪やケガレを祓っていただくための祝詞なんですよ。
私たちが懇意にさせていただいている神社でも何度か拝聴しましたが、奏上する方によってかなり印象が変りますね。
今まで「厳か」という印象を持ってましたが、昨日の祝詞はなんか、「元気いっぱい」って感じでした。
その後、稲荷神(ダキニ天)の真言?祝詞?などが唱えられ、鳴釜へと移ります。
釜はすぐに鳴り始めました。
豊かで少し高い音。
拝殿の外で写真を撮影していた旦那曰く、
「鈴の下が一番共鳴してた」
そうです。
釜の鳴る音と、祝詞の声が拝殿の中に響き渡って、ものすごい舞台効果。
中にいるだけで、トランス状態になりそうです(^^ゞ
私の脚はこのときしびれておりました。
一応茶道をやってましたから、しびれを逃がす方法はある程度心得てるんですが、なんせ板敷の上に座ってましたからね~。
脚を崩すのもなんなので、いっそのこと胡坐をかいてやれ!
……とも思いましたが、それはそれで失礼なので、結局、結跏趺坐を組むことにしました。
体が柔らかいわけじゃないんですが、結跏趺坐はできるんですよね~、なぜか。
で、つくづく思い知ったわけです。
結跏趺坐の半眼で勤行を聞いたら、トランス状態が倍増しになる……って。
上半身がグラグラしそうでしたよ(^^ゞ
が、つ……と、釜の音がやみました。
修験者さんが慌てて火を強め、米を入れておられます。
釜はまた鳴り始めましたが、これはちょっと気になりますよね(^^ゞ
その後、参列していた私たちも米を入れさせていただき、勤行は続きます。
この後は釜の音が絶えることはなく、朗々と響きわたっていました。
もうねぇ、私の意識はほとんど、そこにありませんでした。
気持いいんですよ、すごく。
脚はしびれないし(←そこかよ)、音は心地良いし、風が吹いてくるしで……。
気付いたらニヤニヤしてしまってます。
不謹慎やんと口角を下げようとするんですが、全然無理なんですね、これが(^^ゞ
ずっとニヤニヤしっぱなし(^^ゞ
神様に対して失礼にならないかしら……。
……と、釜が音を留めました。
見ると、修験者さんが、釜に蓋をしてはります。

後で質問しましたら、
「いつまでたっても神様が帰ってくれはらへんので、蓋をさせてもらいました。この後もご祈祷の予定があるんで、時間が……」
とのこと。
この日は、この後もあちらこちらで同じ勤行をなさるとのこと。
そりゃ大変だわ(^^ゞ
だって、1時間ぐらい祝詞と真言唱えてはりましたもん。
力入ってますしね……。
体力必要やと思いますよ~~~~~~~。
せっかくなんで、
「そういや途中で釜の音が止まったときがありましたよね」
とも聞いてみました。
だって、良くないことじゃないかと思ってしまいません?
これに対する答えは、
「あのときね、ある質問をしたんですよ。そしたらテキメン、音が止まりましたね~」
とのこと。
不思議なことのような気がするでしょ?
でも、神職さんや修験者さんとお話しをしていると、
「神様からの験がある」
と、当然のことのようにお話しされます。
釜の音は、神様のお声でもあるんですね。
供養の勤行が終わると、私たちは大和高田の方へ。
前日、「笠神の森跡」に行けてなかったんで、見ておきたかったんです。
残念ながら、森跡は個人宅になっているようで、跡そのものを見ることはできませんでしたが、近くの公園に碑というか看板というか、目印があります。

静御前は、ここの笠神明神とゆかり深い女性だったことでしょう。
想像すれば想像するほど、魅力的なんですよ、静御前。
「龍宮」と呼ばれた異界の、有力者の娘として生まれ、悲運の英雄であり戦神の申し子ともされる義経公に愛された静御前。
彼女は恋人に守られると同時に、彼にとっての守護神でもあったでしょう。
義経をのがした後、頼朝に舞を所望され、義経を思う歌を謳い怖じずに舞った静御前。
歌の内容に激怒した頼朝をなだめたのは、北条政子だと言います。
北条政子もまた魅力的な女性ではありますが、彼女が静をかばったのは、共感や同情であると共に、一種の崇敬心ではなかったかと思います。
静御前は、生まれながらにして、「異人」ではなかったのか、と。
笠神の森跡碑の前で、そんなことを考えていると、蚊にかまれます(笑)
慌てて家に帰って、晩御飯食べて、寝ました(笑)
今週末は旦那が仕事なんで、どこも出かけません。
その分、昨日おとといと遊びまくりました!
……ということで、さて、一週間を始めましょう!
でも、この夏は太平洋高気圧の勢いがイマイチだとか(^^ゞ
天気予報はびっみょ~~~~~~~~~。
「急激な天候の変化に注意。雷をともなう豪雨の可能性が大」
こりゃ、河原に行くのは危険かもしんないなという感じですね。
どっしよっかな~……と思っていたところに、寝る前になって、メールが届きました。
送信元は歴史仲間っすね。
「源九郎稲荷さんで修験者さんによる供養が行われるそうです。
のりちゃんもぜひってことなのですが、いかがですか?」
とのこと。
誘われると、断りたくないタチなんですけど、ヤマセミの誘惑はデカかったもんで、
「一応予定が入ってるんで、天気次第ではお邪魔できるかも」
と答えました。
で、朝になっても天気予報は変らず、荒天になる可能性アリ。
その上、旦那の体調がイマイチで、遠出はNG……。
これもまぁ、ご縁ってやつでしょうってことで、また、大和郡山~大和高田巡りをすることにしたのでございます。
旦那のリクエストで、ラーメンで昼ごはんしたあと、まず向かったのが菅田比売神社でした。

朱塗りの綺麗なご本殿は、いかにも女神のお社ですね。
ご祭神は伊豆能賣神。
清め祓いの女神です。
このあたりはやたらと川が入り組んでました。
川に清めの女神がいらっしゃるのは、納得がいきますよね。
川は清めるための装置としての一面も持つでしょうから。
その後、源九郎稲荷に向かいました。
到着すると、ちょうど修験者さん一行も着いたばかりという様子。
軽く会釈をして、社務所へ向かいました。
歴史仲間は、偶然にも中学校の後輩でして。
そのせいで、私はかなり偉そうにふるまってます(笑)
前日に回った静御前の遺跡について、そして自分の所感について、一方的に聞いてもらうカタチに(^^ゞ
この後輩がまた、人の良い男でして、何を言っても、真面目に、そして丁寧に、相槌を打ってくれるんですよ。
いよっ!聞き上手!
私たちがそんな話をしている間も、管理人のとよさんや、修験者さんたちは、忙しく用意をしておられます。
なんでも、「鳴釜」をされるんだとか。
鳴釜は「怖い神事」として知られてますよね(^^ゞ
この神事の次第は、いろいろあるようですが、本家とも言える吉備津神社では、こんな感じです。
・祝詞をあげて、祈願の内容を神様にお伝えする
・御釜殿にて鳴釜を行う
・祈いごとが叶うなら釜は豊かに鳴り、叶わないならば鳴らない
私は二度体験しましたが、二度とも、神職さんから、
「かなり豊かに鳴りましたよ」
と言っていただきました。
神様、ありがとうございますm(__)m
源九郎稲荷での鳴釜は少し勝手が違うでしょう。
なんせ、「供養」のための鳴釜ですから。
用意が終わったということで、ご本殿前に集まります。
私たちは部外者ですし、遠慮して後の方にいましたが、やっぱりよく見えません。
ここでおばちゃん根性を発揮せんとどないすんねんということで、
「あの~、かぶりつきで見学してもいいですか?」
と聞いてみました。
そしたらなんと!
「いいですよ。米も入れてもらおうかと思ってるんで」
というお答えが返ってきたじゃあ、ありませんか!
この後結局、かぶりつきどころか、拝殿にあげていただけることになりましたよ。
ありがとうございますm(__)m

まず、修験者さんによる切り火。

かなり威勢よく火が飛ぶんですね。
その後、大祓祝詞まではわかりました。
神社において、大祓祝詞はもっとも頻繁に耳にする祝詞ではないかと思います。
人々の罪やケガレを祓っていただくための祝詞なんですよ。
私たちが懇意にさせていただいている神社でも何度か拝聴しましたが、奏上する方によってかなり印象が変りますね。
今まで「厳か」という印象を持ってましたが、昨日の祝詞はなんか、「元気いっぱい」って感じでした。
その後、稲荷神(ダキニ天)の真言?祝詞?などが唱えられ、鳴釜へと移ります。
釜はすぐに鳴り始めました。
豊かで少し高い音。
拝殿の外で写真を撮影していた旦那曰く、
「鈴の下が一番共鳴してた」
そうです。
釜の鳴る音と、祝詞の声が拝殿の中に響き渡って、ものすごい舞台効果。
中にいるだけで、トランス状態になりそうです(^^ゞ
私の脚はこのときしびれておりました。
一応茶道をやってましたから、しびれを逃がす方法はある程度心得てるんですが、なんせ板敷の上に座ってましたからね~。
脚を崩すのもなんなので、いっそのこと胡坐をかいてやれ!
……とも思いましたが、それはそれで失礼なので、結局、結跏趺坐を組むことにしました。
体が柔らかいわけじゃないんですが、結跏趺坐はできるんですよね~、なぜか。
で、つくづく思い知ったわけです。
結跏趺坐の半眼で勤行を聞いたら、トランス状態が倍増しになる……って。
上半身がグラグラしそうでしたよ(^^ゞ
が、つ……と、釜の音がやみました。
修験者さんが慌てて火を強め、米を入れておられます。
釜はまた鳴り始めましたが、これはちょっと気になりますよね(^^ゞ
その後、参列していた私たちも米を入れさせていただき、勤行は続きます。
この後は釜の音が絶えることはなく、朗々と響きわたっていました。
もうねぇ、私の意識はほとんど、そこにありませんでした。
気持いいんですよ、すごく。
脚はしびれないし(←そこかよ)、音は心地良いし、風が吹いてくるしで……。
気付いたらニヤニヤしてしまってます。
不謹慎やんと口角を下げようとするんですが、全然無理なんですね、これが(^^ゞ
ずっとニヤニヤしっぱなし(^^ゞ
神様に対して失礼にならないかしら……。
……と、釜が音を留めました。
見ると、修験者さんが、釜に蓋をしてはります。

後で質問しましたら、
「いつまでたっても神様が帰ってくれはらへんので、蓋をさせてもらいました。この後もご祈祷の予定があるんで、時間が……」
とのこと。
この日は、この後もあちらこちらで同じ勤行をなさるとのこと。
そりゃ大変だわ(^^ゞ
だって、1時間ぐらい祝詞と真言唱えてはりましたもん。
力入ってますしね……。
体力必要やと思いますよ~~~~~~~。
せっかくなんで、
「そういや途中で釜の音が止まったときがありましたよね」
とも聞いてみました。
だって、良くないことじゃないかと思ってしまいません?
これに対する答えは、
「あのときね、ある質問をしたんですよ。そしたらテキメン、音が止まりましたね~」
とのこと。
不思議なことのような気がするでしょ?
でも、神職さんや修験者さんとお話しをしていると、
「神様からの験がある」
と、当然のことのようにお話しされます。
釜の音は、神様のお声でもあるんですね。
供養の勤行が終わると、私たちは大和高田の方へ。
前日、「笠神の森跡」に行けてなかったんで、見ておきたかったんです。
残念ながら、森跡は個人宅になっているようで、跡そのものを見ることはできませんでしたが、近くの公園に碑というか看板というか、目印があります。

静御前は、ここの笠神明神とゆかり深い女性だったことでしょう。
想像すれば想像するほど、魅力的なんですよ、静御前。
「龍宮」と呼ばれた異界の、有力者の娘として生まれ、悲運の英雄であり戦神の申し子ともされる義経公に愛された静御前。
彼女は恋人に守られると同時に、彼にとっての守護神でもあったでしょう。
義経をのがした後、頼朝に舞を所望され、義経を思う歌を謳い怖じずに舞った静御前。
歌の内容に激怒した頼朝をなだめたのは、北条政子だと言います。
北条政子もまた魅力的な女性ではありますが、彼女が静をかばったのは、共感や同情であると共に、一種の崇敬心ではなかったかと思います。
静御前は、生まれながらにして、「異人」ではなかったのか、と。
笠神の森跡碑の前で、そんなことを考えていると、蚊にかまれます(笑)
慌てて家に帰って、晩御飯食べて、寝ました(笑)
今週末は旦那が仕事なんで、どこも出かけません。
その分、昨日おとといと遊びまくりました!
……ということで、さて、一週間を始めましょう!
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No title
いやー聞き上手といわれますが・・・
しゃべり下手です。
m(__)m
・・・ご期待に添えず、うまくアウトプットできませんでした。
恐竜波の神経で、いったん持ち帰って、整理しないと。
いやはや、お疲れ様でした!
その後は、21時過ぎまでかかりましたよ。
(^O^)/
しゃべり下手です。
m(__)m
・・・ご期待に添えず、うまくアウトプットできませんでした。
恐竜波の神経で、いったん持ち帰って、整理しないと。
いやはや、お疲れ様でした!
その後は、21時過ぎまでかかりましたよ。
(^O^)/
え、ほんと?
整理してくれるんだぁ、うゎ~ぁい。
任せちゃおっと!
……嘘です(笑)
川本邸での供養は時間がかかったみたいですね。
ほんと、修験者さんって、すごい体力だと思いましたよ。
後輩君も最後まで見学してたなら、相当体力使ったのでは?
私は本当に、上半身がグラグラしそうになるのを止めようとするのが大変でした(笑)
でも、気持いいですね。
祝詞や般若心経を神様や仏様が喜ばれるのは当然だなと思います。
だって、すごく耳に心地良いですもん。
声をかけてくださってありがとう!
またよろしくお願いします。
次は21日ですね♪
任せちゃおっと!
……嘘です(笑)
川本邸での供養は時間がかかったみたいですね。
ほんと、修験者さんって、すごい体力だと思いましたよ。
後輩君も最後まで見学してたなら、相当体力使ったのでは?
私は本当に、上半身がグラグラしそうになるのを止めようとするのが大変でした(笑)
でも、気持いいですね。
祝詞や般若心経を神様や仏様が喜ばれるのは当然だなと思います。
だって、すごく耳に心地良いですもん。
声をかけてくださってありがとう!
またよろしくお願いします。
次は21日ですね♪