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お酒の神様

記紀神話には、お酒の記事が結構あるってご存知でした?

神様ご自身がお酒を造ったのは、コノハナサクヤヒメ……ということになるでしょうか。
カムアタカシツヒメ……すなわちコノハナサクヤヒメは、出産した後、自ら酒を醸します。
その酒こそ、天甜酒。
狭名田の稲で醸されたとありますから、日本酒の可能性が大きい。

しかし、記紀神話中で圧倒的に多いのは、人間が酒を醸した話です。
例えば、応神天皇紀に登場するススコリ。
彼は天皇のために酒を醸しました。
渡来人だったススコリは、何で酒を造ったのかな?

そして、大神神社の酒人である活日。
希代の女丈夫・神功皇后も。

活日と神功皇后は、酒を醸した後、歌を詠んでいます。

活日はこう詠みました。
「この酒は私だけが醸した酒ではない。三輪の大物主が醸んだお酒です」

神功皇后はこう詠んでいます。
「この酒は私だけが醸した酒ではない。常世に坐す少御神の醸したお酒です」

大物主……この神をオオナムチと同一と視ればです。
そして少御神を、スクナヒコナと思えばですよ。
この二人は、いわゆる黄金コンビですよね。
「黄金」で賭けもしてるしさ。
……って、うんこのことを「黄金」って表現するのは、SMの世界だけ(^^ゞ?

もとい。
とりあえず、酒造りは、この二柱の神様の力に寄与するところが大きい。
記紀神話はそう語っています。

そうするとですね。
酒蔵を見学させていただいたとき、蔵人たちがこうおっしゃったことを思い出してしまうんですよ。
「お酒を作るのは私たちではありません。麹と酵母が作るんです。私たちはそれを手伝うだけです」

日本酒は、並行複発酵という、類を見ない造られ方をします。

つまり、米から麹がどんどん糖を作り出し、酵母がその糖を食べ、アルコールと二酸化炭素を造ります。

どのアルコールでも、酵母がアルコールを作るという過程は同じ。
でも、例えば、ワインの場合、ブドウにはもともと糖が含まれています。
そして、酵母は糖のあるところに寄ってくる存在(私の酵母の先生は、うんこに蠅が集まるように……と表現されました(^^ゞ)ですから、ブドウには糖も酵母も存在します。
その上、雑菌を殺す乳酸を作り出す乳酸菌もそこにはいる。

だから、ブドウをつぶして放置するだけで、お酒ができるというわけ。

日本酒はそういうわけには行きません。
まず、麹が米を糖化してくれなくては酵母が集まってこない。
つまり、米麹……甘い米を作ることが最初の第一歩なんですね。

そういう非常に複雑な過程を経て造られる日本酒。
まさに「神の酒」だと私は思うのでございます。

というわけで(んとに前置きが長いな)、昨日は、利き酒師の「きっかけ講座」に参加してきました。

利き酒師ってね。
受験者の70%が合格するそうです。
つまり、難しい試験ぢゃあ、ない。
しかも、試験のために必ず講座を受けなきゃいけない上に、その費用が高い(^^ゞ

登録料が高い。

入会費や年会費も高い(笑)

……ということでですね。
「これは……いわゆる、『名前だけの資格』っすか?」
と思ってました。

華道(未生流)の師範になる試験もね。
ひどいもんですよ~……。

試験ではお流儀を活けます。
お流儀って、ものすごくぴっちり形が決まってるんです。

「体」は寸胴の3倍。「用」は2倍、「留め」は1.5倍。
「体」は90度に曲がっていなくてはならず、「留め」も同じ。

この形に添えば添うほど、「良い作品」です。

私の先生は、お流儀大好きな人で、そこらへん厳しく教え込まれたんですが、試験当日会場に行ってみたらば……。

試験の後に並んでいたのは、ひっでぇ作品ばっかりでしたよ。
お流儀の形に添ってるとか添ってないとか以前に、ただただ「ブッサイク」としか言いようのないものがズラズラと並んでいて、私と同門の生徒は、ただただ呆気にとられておりました。

なのに全員合格。
確か、免許をいただくためには10万たら必要だったはずです。

裏千家のお茶も同じですよ。
なんの試験もありません。
先生が、「そろそろこの免許を差し上げるわ」とおっしゃれば、高い料金を支払って、お免状をいただきます。

なんつぅの。
生け花って意外と体力が必要よ?
茶道も、むちゃくちゃ体力が必要です。
筋力のない方がやったら、絶対不細工になる。

ちゅうか、茶道はもともと武士のたしなみなんじゃなかったっけ?
いつの間に女性のものになったわけ?

いい加減、「華道・茶道は女のたしなみ」みたいな思い込み、排除して欲しいと思う。
そういう思い込みがあるから、こんな風に、免許の取得が、ただの「金集め」になるじゃないのか。
免状さえあればええってもんじゃないでしょうに……。
実態が伴ってない免許って、すごく醜いわ、キー!!!!!!!


というわけでです。

私はてっきり、「利き酒師」=「華道・茶道の師範」だと思い込んでしまっておりました。

だから、酒好き友達から、「きっかけ講座に参加しませんか?」と誘われたとき、
「どんだけのものか、見極めてやろうじゃないの!!」
と思ったわけです(笑)

きっかけ講座(90分)は、参加費用も2000円と、本講座(1日)が55000円必要なことを考えれば格安です。

ってことで、ほんっと期待してなかったんですよね(^^ゞ

が。

むちゃくちゃ面白かった。

月曜日だったせいか受講生は10人に満たないくらい。
机の上には、4種類のお酒が並べられていました。

0328_kiki_1.jpg

講座が始まる前に、
「自由にテイスティングしといてください」
と言われたので、飲んでみましたが、どれもかなりうまい。

日本酒は、「味の濃い・淡い」「香りが高い・低い」の縦横軸で4種類に分けるんだそうですね。

香り高く、味が濃いのが「熟酒」
香りが少なく、味が濃いのは「醇酒」
香りが少なく、味が淡いのは「爽酒」
香り高く、味が淡いのが「薫酒」

酒好きな方は、ピンと来るでしょうが、熟酒の代表は古酒。
薫酒の代表は、吟醸酒ですね。

が、爽酒と醇酒が何になるかは、かなり個人差があるような気がする(^^ゞ

で、写真の右から、熟酒・醇酒・爽酒・薫酒となっています。

私が一番おいしいと感じたのは、爽酒。
「上善如水」の純米吟醸だそうで。

以前にも飲んだことがあると思うんだけど、そんなにうまいとは感じなかったような(^^ゞ
なぜかしら?

講座は本当に内容もりだくさんだったんですが、中でも興味深かったのは、山廃と生モトについて。

酒に詳しい方はご存知でしょうが、山廃というのは、生モト造りの手法から、「山卸」という作業を廃止した造り方です。

山卸とは蒸し米を摺って糖化させ、空気を押しだすことにより、乳酸菌を呼び寄せる方法。
ですから、山卸の後の蒸し米は酸っぱくなっているそうです。

ですが、明治になって科学的に調査した結果、山卸をしないでも、同じだけの乳酸菌が蒸し米につくことがわかったそうです。

と、するとです。
同じ酒造米を使い、山卸以外は同じ手法で酒造りをすれば、まったく同じ日本酒ができるはず。
そうですね?

なのに未だに、生モト造りが行われているのはなぜでしょう?
不思議に思いませんか?

質問をすると、講師の先生はこうおっしゃいました。

「化学的な成分分析では、山廃と生モトの違いはないとされています」

ね?
そうなんです。
山廃と生モトでは、同じ酒ができるってことです。

しかし。
「でも、人間が呑むと、明らかに味わいが違うんです。どちらがおいしいかは個人の好みですが、味の違いははっきりわかります」


……なぁんかね~。
ジーンってきちゃった。

人間の舌は、違う手法で造られた全く同じ成分のお酒に、ちゃ~んと「違い」を感じ取るんですよ~。
素敵ですよねぇ♪

なんだかね。
さらに一層日本酒が「神の酒」に思えてきたのでした。

さて、バリバリ呑むぞ!!!!!!
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のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

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Mail:norichan★norichan.jp
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