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イマイチ

暑さに体がなれませ~~~~~ん。
昼間にクーラーをつけてしまったらおしまいだ~と思うので、ど~しても暑くて眠れんというときだけつけます。

だから、朝の涼しさが惜しくて愛しくて(笑)

朝からぼ~っとしてたらいかんのですけどね(^^ゞ
夜あんまりよく眠れないんで、どうしても寝不足&生理の不調が重なってしもて、だる~。

というわけで、いろんなことがかなりスローになっております。

昨日は昼からエッセーの課題をあぁだこうだとやってたから時間がなかったってのもありますが、エウリピデスを読み始めて、一作品読み終わった途端、前後不詳の眠りに落ちてしまいました。
いや~……年っすわ~。
昔は絶対こんなことなかったのに。

しかし、昨日読んだ作品は、やたらと面白かった。

タイトルは「アルケスティス」。

ギリシャ神話には、「貞女の鏡」と呼ばれる女性が何人かいますが、その一人みたいですね。
とはいえ、私はこの話、最近まで知らなかったんで、「有名な」かどうかはわかりません。

アルケスティスはエピロス王・アドメトスの妃であり、イオルコスの王女でもあります。
その上、美しく、聡く、貞淑。
もったいないぐらいの女性なんですね。

アドメトスはアポロンに大変愛されていて、太陽神のおかげで彼女を妻にすることができました。

しかし、これまたアポロンの働きにより、実はアドメトスには悲しい運命と喜ばしい運命が背負わされているということがわかります。

こういう場合、
「悲しい方から聞く?喜ばしい方から聞く?」
なんて言う話になるものでしょう。

そして、「んじゃ悲しい方から聞かせて」と、聞いてみると、
「悲しい方はね~、あなたはこれからすごく不幸になるの~」
「げげ」
「そしてね~、喜ばしい方はねぇ、あなたが不幸になるっていうのは嘘なの~」
「なんじゃそりゃ」
みたいな(笑)

そういうの、昔ちょっと流行りませんでした?
私の周りだけ?

まぁ、それはともかく。
アドメトスの悲しい運命というのは、「アドメトスは若くして死ぬ運命である」ということでした。
そして喜ばしい運命は、「両親か妻が身代りになれば助かる」。

確かに、悲しい運命を打ち消してはいますが、身近な人を身代わりにするってのは、考えようによってはどうなんでしょね?

そのことを知った両親は、
「自分は死にたくないよ~ん」
と身代わりを拒否します。

まぁ、当たり前っちゃ当たり前のような気もしますが(笑)

しかし、アルケスティスは夫のために死ぬことを決めたのでした。

個人的に、もし、旦那が私より先に死ぬのだとわかったら、私の余命の半分をあげて、一緒に死ぬようにして欲しいなぁとか思っているんですけども、神話ではそういう都合の良いことは許してないようでした。
残念。

アルケルティスは自ら受け入れた運命とはいえ、死ぬことが怖く、悲しくて仕方ありません。

何より怖いのは、アドメトスが後妻をもらうことなんですね。
ここらへん、今も昔も、日本もギリシャも変わらないなぁと思いますよ、まったく。



さて、面白かったのはここからです。

アドメトスも、アルケスティスの死を嘆き悲しみます。
とすれば、この身代わりの交渉は、アポロンとアルケスティスの間で交わされたもので、アドメトスは露知らなかったんでしょうねぇ?
自分でアルケスティスに、「なぁおまえ、身代わりに死んでくれよ~」ってお願いしたんだとしたら、この嘆きようはちょっと変だし。

ともかく。
アドメトスは、最愛の妻の死を嘆き悲しみます。
そして……そして、です。

「自分はもう白髪で余命も長くないくせして、身代わりを拒みやがって!!」
と両親を怨むんですわ。

つまり何がわかるかというと、この時代のギリシャには、まだ儒教が入ってなかったってことです(笑)

御伽草紙の中に、孝行十話なんてのがでてくるんですけどもね、これもかなり極端です。

例えば、貧乏で年老いた母親を充分に世話できない夫婦の話。
二人が出した結論は、
「子どもたちを殺して、浮いた生活費をお母さんのために使おう」
ということなのでした。

「だって、子どもはまた産めばよいけど、お母さんは産めないから」
という理屈でございます。

その昔には、そういった苦渋の選択もあったんだろうなぁとは思うけども。
「このままでは飢え死ぬ」というならともかく「充分に世話できないから」って子どもを殺すってのは、ちょっと子どもに対してひどすぎませんでしょうか。

でも、これは「美談」として語られてるんですよ~~~~~~~~~~~~。

かといって、アドメトスのように、両親に対して、
「あんたが身代わりを拒むから、妻が死ぬんだ!!」
というのも、あんまりにも八つ当たりチックな(^^ゞ

そら、誰かって自分から死にたくないってばさ。

ということで、ここらへんのやりとりが、現代の日本人には、目が点。
思わず、「うぷぷぷ」と吹きそうになったところでございますわ。

そして、もっとおかしかったのがね。

アルケスティスが亡くなった夜、なんともタイミング悪く、いやタイミング良く、やってきた客がいます。
それは、ギリシャ神話中、もっとも豪傑らしい豪傑、ヘラクレスなんですよ。

こいつ、気の良い奴なんだけど無神経でね。
繊細さのかけらもないの。

なもんで、この館で誰かが亡くなったことは気付いても、
「まさか奥さんじゃないよね~?」
とか言っちゃう。
アドメトスは親友に気づかわせたくないから、
「うん、奥さんじゃないよ」
とか答えて、ヘラクレスをもてなすんですよ。

だけどやっぱり暗い表情のアドメトス。

「もっと元気だせよ~湿っぽいのは嫌いだよ~」
と、とってもKYなヘラクレス。

それを見かねた誰かが、こっそりヘラクレスに教えちゃうんですよ。
「あのね~亡くなったのは、アルケスティスさんなんですよ~」
って。

こっから話は急展開ですわ。

ヘラクレスは、はじかれたように立ち上がり、脱兎のごとくどこかへ掛けていったかと思うと、一人の女性を連れて帰ってきます。
そしてアドメトスに、
「この女性を後添えさんにしてやってくりよ~」
と言うんですよ!!!

あほか、人の気持ちをわからないにも程がある!!!!!!!

当然アドメトスは拒否します。
「アルケスティス以外の女を妻にする気はない」
って。

でもでもヘラクレスはめげません。


「でも、召使いにこの女性を任せられないなぁ」
「すっごい良い女なんだけどな~」
「ぜったい後悔しないって!!!」

女性に近づこうともしなかったアドメトスですが、あんまりしつこいんでそばでじっくり見てみてびっくり。

死んだはずの奥さんなんですから、そりゃびっくりするでしょう。

「これはどうしたことだ?」
と尋ねるアドメトスに、ヘラクレスの説明は超簡単です。

「墓場で死神を待ち伏せしてね、締め上げて取り返してきた」


なんじゃそのあっけなさは!!!!!!!!!!

オルフェウスなんかは、カローンを説き伏せて、ケルベロスをなだめて、ペルセフォネの同情を買って、苦労して苦労して苦労しまくったのに、妻であるエウリュデュゲを取り返すことはできなかったっつぅのに。

ヘラクレスが出ていけば一発やったってわけですか?

この呆気なさ加減がもう、おっかしくておかしくて。


多分、この時代のギリシャ人は、
「ヘラクレスならやってくれるさ~」
って思ってたんでしょうね。

だいたいが、アポロンからして、ヘラクレスに期待しちゃってます。

冒頭で、死神に対して、
「なんとかアルケスティスを助けてやってくれないかなぁ」
「いやです」
「どうしてもだめ?」
「ダメですね」
との問答で拒否されると、

「ふんっ!!いいもん。ど~せヘラクレスがやってきて、あんた締め上げて取り返してくれるに決まってるもんね~」

なんて捨てゼリフ吐いてますから(^^ゞ

しかし、それにしてもヘラクレスの豪傑ぶりってなんなの(笑)

豪傑が豪傑であるためには、無神経でなきゃいけないんでしょうかねぇ。
私はこういう無神経な豪傑がとっても好きですが……。

世間的にはどうなのかなと思うのでした。

好きですか?
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アドメトス……

のりちゃんさん、こんにちはー。
すごい! どんどん読み進めてますねー。
しっかしアドメトス王なんじゃーそりゃー、ですねー。
今、ちょっとエウリピデスのその本がどうにも今見つからないので、確かめられないのですが、奥さん、身代わりになって死ぬっていうの、ヤツは知らなかったんですっけ? 
私が読んだ本で、「アドメトス知ってて、死なせて、あとで後悔」っていうのに、かなり「はーー?」って思ったのですが、エウリピデスのは違うのかな。ちょっと読み返さなくては。
それはともかく両親に逆ギレするし、この人にはもう失笑。
まぁ「普通の人」なんでしょうね。
それにしたってヘラクレスは本当にかわいい。
持って生まれた愛嬌(プラス天然の人の好さ)は最強ですね。

メデイアさんの子殺しは、私にはすごく説得力がありました。
反面、弟殺しの件はすごく唐突に思えました。エウリピデスがその部分で1本つくってくれてたら納得したのかなー。
その、伝説的にすばらしいといわれる平幹二朗のメデイアは私も観てみたい~~。
大竹しのぶのは観ました。異国の女であることに重きを置いてるような感じでした(話飛びますが、蜷川オイディプスも面白かった。クレオン(テーベのNO2)役の吉岡鋼太郎とオイディプスの母役の麻美れいがすごく説得力ありました。とくにクレオンには本当に同情しました)

エウリピデスは

アポロンが全部お膳立てしたような書き方になってて、私は勝手に「アドメトスは知らなかった」と解釈したんですが、どうなんでしょう。
そもそもの神話は、「わかってて後で後悔」だった気もしますね。

それはそれで、人間らしい気のかもしれませんが、もしそうならば、ヘラクレスのやったことは「余計なお世話」だったかも(笑)
たとえひとときでも、奥さんに自分の死の身代わりをしてもらうことを容認した男ってのはどうも信用できません。
まぁ、この時代のギリシャの女性軽視を鑑みれば、アドメトスは飛びぬけて愛妻家だったのかもしれないですが(^^ゞ
現代の感覚からすると、納得できないですよね。

ヘラクレスは、物語で読むのはすごく楽しいけど、周囲にああいう男がいたら、迷惑かもしんないですね(笑)
坂本龍馬とか、「豪快な英雄」と通じるところがあるけど、その中でも抜きんでて常識がないような(^^ゞ
でも、好きです。

メディアに関しては、私はもう、「薬草の知識に詳しい魔女」っていうところで、少名彦とか、中将姫が重なってしまって、異国の話とは思えなかったりします。
少彦名は、何かあれば罪をきせられて、流されてしまう神様なので、メディアも実はそうじゃないの~~~~~~……などと思ったりしてしまうんですよ(^^ゞ

だけど、あの物語を、「女の情念」の話だと見るならば、やっぱり平さんの舞台を観てみたいです。

オイデプス王も良かったんですね。
オイデプス王のDVDは、まだ入手可能だし、機会があれば観てみます!!
プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

HP:http://www.norichan.jp/
Mail:norichan★norichan.jp
(★を@に替えてください)

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