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生贄の話

昨日は一日、「古代マヤ・アステカ不可思議大全」という本を読んでました。

不思議なもので(笑)

トリノ・エジプト展に行ったことにより、
「エジプト神話がわかりやすく紹介された本はないか?」
と探して見つけた本が面白かったので、なんの気なしに著者の名前で検索したら、上記の本が近々出版されることを知りました。

「インカ・マヤ・アステカ展」が開催されたのは2007年なんですね。
もう3年も前か。
面白かったんですよ、すごく。

装飾物はどれもこれもなんともエキゾチック。
間抜け面した人物画……と思ったら、なんじゃこりゃ神様やったんかい!!……な展開(笑)
それでいて、「生贄」のキーワードが頻出する不思議。

私は展示会へ行っても、滅多に図録を買いません。
だってかさばるし(^^ゞ
でもこの展示会は「?」が多すぎて、購入しちゃいましたよ。
が、一読しても、イマイチイメージがつかめませんでした。

それで、「不可思議大全」を購入したというわけです。

この著者の本が良いのは、あくまでも「紹介者」として書いておられるところ。
自分の意見を押しつけることがありません。
また出典もきちんと書かれていますから、資料性が高いんです。

研究者の本って、「私はこれが言いたい!」ってところから始まるんだから仕方がないとはいえ、自分の意見ばかりが主張されていて、資料としてはイマイチですよね(^^ゞ

で、本を読み進めていくうちにわかったのは……。

古代メソアメリカの人々、特にアステカの人たちが、ほんっと~~~~~~~にっ!!!!!!!!!生贄を好んだらしいことでした(^^ゞ

藤子F不二雄さんの漫画に、「ミノタウロスの皿」という短編があるのをご存知でしょうか?
かなり有名な作品ですが、ちょっとネタバレを。

ある宇宙飛行士が、イノックスという星に不時着します。
そこで出会ったのは、ミノアという美少女。
心美しく、優しく、姿は気高いほどに綺麗。
彼はたちまち彼女に恋をします。

さて、この星では、間もなくミノタウロスの大祭が行われることになっていました。
そしてミノアはその祭りの「ヒロイン」とも言える役割を果たすのだと心から嬉しそうに自慢しています。

しかしそのヒロインの役割とは実は生贄となることだったのでした。
という話。
この漫画はもっと皮肉と風刺が効いた内容となっていますが、あんまりネタバレしてもなんなんで、この辺で。

この作品を読んだとき、ミノアの気持ちがイマイチピンときませんでした。

大祭で生贄となり、食べられるということを誇りに思い、嬉しいことだと考えている……。
多分、今を生きる私たちにとっては、理解しがたいことじゃないでしょうか。

でも、アステカの人たちは、生贄となることを喜んでいたらしい記録が残ってるようなんです。

その理由は、「太陽」の出自にも関係があるのかもしれません。

太陽は何度か代替わりしたようですが、今現在の太陽ができる前、二人の「太陽候補者」が出ました。
一人は美しく裕福なテクシステカトル。
もう一人は貧しく、体がカサブタだらけの男、ナナワツィンです。

彼らはさまざまな儀式を行い、最後に炎の中に飛びこまなくてはいけません。

ここで、テクシステカトルは躊躇してしまいます。
対して、ナナワツィンは潔く炎の中へ。
焦ったテクシステカトルも追いかけますが……。

太陽は二つもいりませんからね。

「熱い!!」
と怒った他の神様が、テクシステカトルの太陽に向かって兎をなげつけたんだそうな。

ってことで。
もうわかりましたね?

テクシステカトルは月になったのでございます。

つまり、太陽は(一応月も)自己犠牲により生まれたってこと。

アステカでは、生贄は太陽に捧げられるもので、生贄の肉と血が太陽のパワーとなると考えられていたとか。

ということはやっぱり、アステカ人は太陽をすっごく大切にしてたってことですね。

そして、多くのアステカ兵士は、自分が生贄となることを望んでさえいたというんですから……。
洗脳って怖い(^^ゞ

まぁ、戦前の日本も他の国のことを言えないけどね……。

個人的には、ナナワツィン=太陽のカサブタについても興味があります。
私の頭の中で、カサブタと言えば、神功皇后だったりします。
彼女と関係の深い磯良は、「八幡愚童訓」ではカサブタだらけの体で登場しますし。
大阪の磯良神社では、神功皇后自身がイボ(カサブタ)だらけの顔になったという伝承が語られています。

また、これはちょっとこじつけなんですが、光明皇后や聖徳太子の悲田院でのエピソードもちょっと思い出したり。

「悲田院」というのは、今の言葉でいえば、慈善風呂ってとこでしょうか。
誰でも入れるお風呂だったそうで。

そこにカサブタだらけの老人がやってくるんです。
体からは膿が流れ、ひどい体臭がします。

悲田院の役人たちは当然のように入浴を拒否しますが、光明皇后(聖徳太子)は、
「こういう人にこそ入ってもらわねば」
と彼を風呂に案内し、自ら背中を流します。

すると汚かったはずの老人の体が輝き出し、気付くとそこには黄金に輝く観音様が……。

「カサブタだらけの体」が「光り輝く尊い神(仏)」になるというギャップを好むのは世界共通なんすかね??

とにかく。
洗脳の結果といえ、自ら進んで生贄となる人たちもいたらしいってことがすんごいカルチャー・ショックだったんですわ。

記紀神話にも生贄(人身御供)の話は登場しますが、茨田杉子なんかは、
「絶対生贄になんかなりたくない!!」
ってんで、知恵を巡らせ、神に挑戦し、ついには生贄から免れました。

そして、杉子は「知恵者」「英雄」として扱われています。

つまり、この神話からわかることは、少なくとも記紀編纂者たちにとって、「人身御供になること」は英雄視されることではなかったってこと。

アステカでは、英雄視どころか、「うらやましい」とさえ思われることであったということ。

このあたりの文化の違いは……。

でも、日本でもそんな考えを持つ部族がいた可能性はゼロじゃありません。
いた可能性は大いにある……かも。

そういう目で神話を見つめ直してみれば、また新たな発見があるかも、しれませんよ。

関西だけでも、人身御供の話が残る場所はいっぱいあるからなぁ。
もいっかい周り直してみるか……。

でも今日はそんな血なまぐさい場所じゃなく、野鳥園へ行ってきます。

キビタキに会えるかな?
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のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
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