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鏡の国の

もうすぐ、ジョニー・デップ主演の「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されるんですよね。
で、昨日の「未草」からみで、「鏡の国」を開いたもんで、
「ついでだから両方読んじゃおう」
と。

映画の予告編を見るに、チェスも出てくるし、敵役は「ハートの女王」じゃなくて「赤の女王(性格はハートの女王みたいだけど)」。
トゥートルディーとトゥータムディーも登場するみたいだから、鏡の国のエッセンスも出てくるってことでしょうね。

しかし、チェシャー猫、可愛いなぁ。
あんな猫なら飼ってみたい。

しかしまぁ、この「アリスシリーズ」ほど、翻訳者の腕前が試されるものは少ないんじゃないかと思います。

私は、何冊か持ってましたが、最終的に手元に残したのは旺文社文庫のもの。
初版は1975年、再版1983年となってます。
翻訳者は多田幸蔵氏。大正生まれの英文研究の権威ですよね。

なぜここのものを残したかというと、まず挿絵がテニエル牧師のものであるということ。
角川の出している、和田誠さんの挿絵も可愛いんですけど、アリスといえばテニエル牧師だよなぁという気がする私です。

次に、「解説」が多く挿入されていること。

アリスは全編にわたって、言葉のもじりがたくさん使われてます。

例えば、「にせ海亀のはなし」と呼ばれる章では、たくさんの「学科」が登場します。

で、にせ海亀は、「語学では、笑い方と悲しみ方を習った」と言うわけですが、これは、
「Latin(ラテン語)」を「Laughing(笑い)」に、「Greece(ギリシャ語)」を「Grief(悲しみ)」に駄洒落ているわけです。

このあたりを上手に日本語に置き直す翻訳者さんもおられるし、放り投げてそのまま訳し、「言語ではこういうシャレになっている」と解説をつけて終わらせる方もおられるんですね。
言語の雰囲気を味わうには、多少不親切な気がしても、後者の方がいいと思ったんですよ。
で、多田氏は後者のタイプなわけ。

しかし読みなおしてみると、その翻訳の古さは、面白い。

「パイ」も「タルト」も、「饅頭」と訳されてるってのは……。
1970年に、パイはまだ日本上陸してなかったんでしょうか??
んなことないと思うがなぁ。

その他にもいろいろありますが、例えば「フラミンゴ」は「紅鶴」となってます。
「モルモット」も「天竺ねずみ」(笑)

でも一番面白かったのは、兎の名前です。

そう。
アリスが兎穴に落ちるきっかけとなる、
「ベストを着て、懐中時計を持った兎」
ですね。

「不思議の国」には、この兎の邸宅が登場するんですが、そこには表札があり……。
原語では、「W.RABBIT」と彫られていることになってます。
つまり、「WHITE RABBIT」。
白うさぎと略せばいいと思うんだけど、多田先生は違います。
「兎 白吉」
って訳してはるんですよね(^^ゞ

こういうセンスが時代を感じて面白い。

多分、ひっかかりながら読めば……
つまり、「これは何を風刺してるんだろ?」などと考えながら読めば、ものすごい時間がかかるお話しなんだと思うけども、単純に、「不思議話し」として読めば、あっという間に読めてしまうんですよね。

ところで、この二冊の表紙には、それぞれ「少女時代のアリス」と、「大人になったアリス」の写真が載せられてるんですが、鼻筋が細くて目の大きな、いかにも華奢な女性であることがわかります。

中でも少女時代の写真。
「物乞いの娘に扮したアリス・リデル」
と題されることの多い写真は、個人的に「ニンフェット」と言われたときに真っ先に浮かぶ写真だったりします。

「ニンフェット」という言葉の正確な定義はしりませんが、ナボコフの「ロリータ」に登場する名称ですね。
「魅惑的な少女」とでも言いますか。

「ニンフェット」は単なる美少女というのではなく、何かしら「性」を感じさせる幼女のことを指すようで……。

児童ポルノの問題について、私は何も意見をもっていません。
というか、よく理解できてないんです。
幼い少女を性の対象とみなす男性の心理がどんなものなのか、想像するのは無理なので……。
ですから、無責任なことを言うと叱られるかもしれませんが、アリスの少女時代を見ると、
「あぁなんて魅力的な少女だろう」
と思うんですね。

テニエル牧師の描く「アリス」に比べても、よっぽど魅力的です。

多分、彼女が存在しなければ、ドジソン先生はどうやったって不思議の国の物語を作ることはできなかったんじゃないか。
多分、彼女はドジソン先生の「ミューズ」だったんでしょうね。

最近ね、面白いと思うんですよ。

私は芸術的センスもなければ、芸術・美術に対する造詣もまったくありませんが、ただ展覧会などに行くと、
「明らかに『ミューズ』を必要とした芸術家」
と、
「まったく『ミューズ』を必要としない(もしかしたらそういう存在がいては良い作品を生み出せない)芸術家」
が存在するなぁなどと思いはじめまして。

例えば、ダリはガラ夫人がいなかったら、あそこまで多彩な作品を生み出すことができたんだろうか?
谷崎なんかは勝手なことに、作品を書くたびに「ミューズ」を選んでたみたいですよね。

「美」にアプローチしようとする際、「愛」が必要な人とそうでない人の違いはなんなんだろう??
などと考えてしまっております。

さてさて。

「鏡の国のアリス」
では、アリスは鏡を通りぬけようとしました。

うちのアホ犬は、鏡に映った自分を、
「これは私だ」
とある程度認識しているように見えます。

チュッチュは、まさに
「鏡の世界に入っていける」
と思っていたようでありました。

それでは、チュリーは?
チュリーは鏡を見たらどんな反応をするだろう。


今のところ、それを実験するのには問題がいくつかありまして(^^ゞ

チュリー君は、極度の怖がりさんです。

例えば、旦那のことを、「優しい人」とは認識してるようですが、心を許すまでに達していません。

私の肩の上でくつろいでいるとき、旦那が顔を近づけると、いそいそと反対側の肩へと移ってしまいます。

両手でつかんで、旦那の肩の上に乗せると、そわそわしながら行ったり来たりしています。

例外は、いつも私が座っている椅子に旦那が座っているとき。

チュリー君にとって、
「いつもの場所+いつも遊んでくれる人(私)」
「いつもの場所+知ってる人(旦那)」
「いつもじゃないけど知ってる場所+いつも遊んでくれる人」
までは許容範囲みたいですね。


「いつもじゃないけど知ってる場所+知ってる人」
「知らない場所+いつも遊んでくれる人」

はもうNGなんすわ~~~(T_T)

で、私は鏡が嫌いなんで、いつもいる場所に鏡はござんせん。

ということは、チュリーに鏡を見せようと思ったら、まず鏡のある部屋を
「知ってる場所」レベルまで引き上げなくちゃいけないんですわ。

あぁ時間のかかること(^^ゞ

つぅことで、チュリーが鏡をみたらどんな反応をするか、は、今のところ、「楽しみ」な実験の一つなのでした。
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この記事

めちゃくちゃおもしろかったです(^^)/

ありがとうございます(#^.^#)

自分では、「ちょっと支離滅裂かしら(^^ゞ?」と思ってたんで、嬉しいです。
プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

HP:http://www.norichan.jp/
Mail:norichan★norichan.jp
(★を@に替えてください)

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