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フィルター

ある女性のブログを読んでいたら、
「京都・大阪は薄味だというけれど、どのお料理を食べてもダシの味が強くて、素材の味が生きていないと感じた」
というようなことが書かれてて、これは私にとって、かなり眼からウロコだったんです。

言われてみれば、確かにどれもこれも、ダシの味がするんですよね。

「薄味」といわれる料理を食べてみれば、醤油や砂糖の味がしない代わりに、ダシの味がするっていう寸法で。
確かに、素材そのものの味より、ダシの味の方が強いかも。
それを「薄味」っていうのは、ダシの味に慣れてない人には、納得できないところだと思います。

これ、ものすごく面白い発見でした。

ただ、その方が「素材の味が生きている」と感じておられるらしい「温野菜」を私が食べたら、
「このタレ、醤油の味しかしない。おかげで素材の味が死んでる」
と言うかもしれません。

野菜そのものの味を味わうと言っても、なんの調味料もつけないでおいしく食べられる野菜ってそんなにないと思うんですよ。

近所の畑で、おっちゃんが、摂りたてのお野菜を安く分けてくれるんですが、そのホウレンソウの甘いこと。
軸の赤い部分なんか、お砂糖かかってるんじゃないかと思うぐらい甘い。
でも、なんの調味料もかけなかったら、さびしいなぁ。
塩をひとかけ、パラリとかけただけでも、格段に味が上がると思うわけです。

人参だって、大根だって、お塩ひとかけで味がグンと上がります。
何かをつけなくちゃ、味が半減する。

そのために、関西の人間はダシをかけ、関東の人は(よくわからないけど多分)しょうゆをかける。
そして、その味をして、
「素材の味が生きている!」
と感じるんでしょうね。
結局は、味わいに対する慣れの問題だと思うんですよね。

言わば、「故郷の味」という、フィルターのようなものが出来上がってるんでしょう。

生まれ育った土地の味が一番おいしいってのは、当然っちゃぁ当然な話かと思います。

インドネシアに行ったとき、トイレの後、手でお尻を洗うことにはすぐ慣れたんですが、あのピーナツ油の匂いにはまいりました。
どの料理からも、ピーナツ油の匂いがするんですよね~~~……。

揚げものはもちろん。
サラダにかかってるドレッシングからも、ピーナツ油の匂いが(T_T)

ということで、親しくなった、タクシーの運ちゃんに、
「ピーナツ油の匂いがしないものが食べたい」
とお願いしたんですが、連れてってくれたのは、ナシゴレンのお店でした。

現地の人がいくお店らしく、安くてうまかった。
海鮮ナシゴレンは、海老やら帆立やら、ものすごいたくさんの海鮮素材が使われてて、そのダシが効いててむちゃくちゃおいしかった。
……でも……ピーナツ油の匂いの方が強く感じる……(>_<)

「ぴーなつ油の匂いがするよぅ」
と言ったんですが、
「どこに?」
てな感じでしたね。

ロンボク(ロンボクは唐辛子の名前らしい)島では、どの料理にも唐辛子が使われてたような記憶が(^^ゞ

でも、それを食べ慣れてる人にとっては、
「え?そんな味、ついてる?」
なようです。

誰だって、自分が基準です。

アガサ・クリスティーの小説に、「鏡は縦(ツッコミをいただきました。正解は「横」でした。すんません(^^ゞ)にひび割れて」というものがあるのですが、この小説の中で被害者となった女性を、人は、
「親切で明るくて、恨まれるような人じゃなかった」
と評します。

ただ一人、マープル婦人だけが、
「でもあの人は、自分がアップルパイを好きなら、他人も好きだと思いこむ人でしたよ」
と辛口。

はたして彼女は、独りよがりによって人から憎まれ、殺されてたんですけどね……。

当時私は高校生でしたが、この、
「自分がアップルパイを好きなら、他人も好きだと思いこむ」
という言葉はかなりの衝撃でした。

自分の価値観を他人に押し付けることって、無意識にやっちゃってますからねぇ……。

この言葉にショックを受けてから10年以上後、風邪で寝込んでいる旦那に、当時OLとして働いていた私は、雑炊を作って出掛けました。
自分では、「病気の旦那の世話をしてあげてる」みたいなつもりがあったような気がします。

でも、後で知ったんですが、旦那は雑炊は好きじゃないんですね。
猫舌だから、熱い雑炊を食べるのは、辛かったろうなぁ(^^ゞ
冷めるとどろどろになっちゃうし。

でも、誰しも自分の価値観で生きてるので、それはしょうがないって気もします。
他人の迷惑になることを恐れてたら、何もできなくなっちゃう。
よくよく考えることは大事だけど、考え過ぎて動けなくなっちゃったら意味ないもんね(^^ゞ

とりあえず、
「アップルパイは好き?」
って聞けばいいんですよ。
無理に食べさせてから、
「アップルパイ、おいしいでしょ?」
って聞くんじゃなく。

それだけで、改善できることはいっぱいあるんじゃないかなぁと思います。
ま、難しいんですけどね(^^ゞ

でも、そんなことを考えると、世界は狭くなっていくかもしれません。

だって、
「アップルパイ好き?」
と聞いてまで、アップルパイを提供したいって思う人がそんなにたくさんいるわけないっすもんね。

「アップルパイは好き?」
って聞きながらも関係を築いていきたい人の数は限られてる。

……結局、世界が狭いってことも、悪いことじゃないってことかなぁ。

よくよく考えれば、本当に信頼しあえる友達が何人かいる方が本当の姿かもしれない。

でも、私が小学生の時代には、「たくさん友達がいる人が素敵な人」みたいな風潮がありました。

「誰にでも親切なのが良い人」みたいな風潮もあった。
誰にでも親切になんかしたら、体力疲弊して、一番大事な人を大切にできないじゃんね(笑)

今思えば、あのころ教えられたことは、かなり偏っていたような気がする。
割と優等生的だった私は、その呪縛にかなり苦しめられたような気がします。

でも、今はそういうのが、「偏ってた」と気付くことができるぐらいまでは大人になりました(笑)

生きていくうちに、不必要なフィルターがとっぱずされるのは嬉しいことかなぁなんて。

でもね、さて、
「ダシの味がついてても薄味」
という、偏ったフィルターは取り外すべきかどうかと考えると、これは自覚しながらも取り外す必要はないフィルターですよね。

ダシ味に慣れてない人に、ダシの味が強いものを「素材の味が生きてますよ!」って薦めたとしたら迷惑な話だけど、自分の味わいという点では、別にそれで支障ないし。
幸い、私の料理を食べる旦那も関西人。

んなわけで、とりはずすべきフィルターと、そうでないフィルターの選別ってのも、また必要になってくるのかもしんないですね。

いやいや、人生は忙しいっすわ(笑)
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すみません…

無礼千万なのは重々承知の上で
それでもつっこませていただきます。


「鏡は横にひび割れて」
だと思います。

おおおおおお!!

どもどもです!!
言葉を交わすのはご無沙汰ですが、ブログ拝見に行ってます。
これからもよろしく!!

さて。
横でしたか(^^ゞ

なんか、私のイメージの中で、鏡が縦にひび割れてる画像が焼きついてました。
修正せねば。

オリエント急行とか、アクロイドに比べて地味な話だと思ってたんですが、ドラマ化もされてたりするんですね。
クリスティーの小説は、心理描写が巧みなので、好きでした。
また何か読み返してみようかなぁ……。

蕎麦談議

うふふっ!

この前、別のブログで九州料理の温野菜の記事を見ました。
へぇー九州の味はどんなだろうと興味がわきました。
温野菜は素材が美味しくなければ、タレをつけても美味しくないですよね。

それとタレをがぶがぶ飲む人はいません。分量の問題です。
出汁に対応するものをしょうゆと勘違いするようです。必ずと言ってよいほど関西人は。
出汁の対比は素材です。素材を生かすのに、ちょびりの薬味やタレがあるのです。タレは添え物です。添え物は素材を邪魔してはいけません。刺身にちょっぴりわさびとしょうゆをつければ素材の味はより引き立ちます。それぞれの魚の味わいの違いが浮き上がります。これがお江戸の味と理解しています。

だから蕎麦談議でツユの味に終始するのは間違いだと思います。
蕎麦は蕎麦そのものがすべて。
わが同僚に関西人多かった(関西系の企業だったから)けど・・・同じだなぁと思ってコメントしました。^^

野菜の味

野菜のおいしさを理解するのには時間がかかりました(笑)
子どものころは、「野菜に旨味がある」なんて思ったことありませんでしたもん。

>出汁に対応するものをしょうゆと勘違いするようです

う~~~~ん……。
でも、「関西人にとっての出汁」を、タニさんがわかってないだけかもしれませんよ(^^ゞ
関西人が勘違いしてるのか、関西人の理解をタニさんが勘違いしてるのかは、わからないんじゃないかなぁ……。
いくらちょぴっとつけても、私(すべての関西人とは言いませんけど)の舌には、醤油の味はきついです。「添え物」とは思えない程度には(笑)
そんなもんですよ、味覚なんて。自分勝手なんです。

どんなものでも「これが正解」「これは間違い」って決めつけることはできないですが、特に食事は嗜好の問題ですから~~~~~~……。
おいしく、楽しく食べられたらそれでいいと思うんですよ。
私なんか、田舎蕎麦の「歯ごたえ」が好きですもん(笑)
邪道ったらありゃしません(^^ゞはっはっは。

自分を基準とした料簡で物事を判断すると、上から目線の感想になっちゃうなぁ……てのがこのブログの主旨でもあるんで、このコメントはなかったことにさせてくださいね(笑)

失礼な言い方だったかも(^^ゞ

フォローにならないかもしれませんが(^^ゞ

つまり、ごくごく大雑把な言い方をすれば、タニさんは、醤油文化に馴染んでて、私はダシ文化に馴染んでるわけですよね。

かつてタニさんは大阪にいらっしゃったころ、ダシ文化を押しつけられて辟易した、と。
そういうことを書いてらっしゃいましたよね。
同じようにダシ文化の私も、醤油文化を押しつけられたくはないなぁってことなんです。

タニさんには、「素材の味が感じられない」と感じられる味付けも、私にはもしかしたら、素材の味を感じられるかもしれません。
また、タニさんが、本当にダシが素材を生かした料理を食べてらっしゃらないだけかもしれません(タレだけで食べる素材の味を生かした温野菜についても最近知られたというわけですから、関西の素材の味を本当に生かした料理をご存知になれなかったとしても不自然じゃないと思います)。
それは、タニさんが理解がないとかそういうことではなく、私もわかってないかもしれないですし。

ダシ文化、醤油文化、そしてピーナツ油文化や唐辛子文化、どれも間違いじゃないし、正解でもない。
もちろん、優劣もない。
だから違う文化の人に、
「これが正解なんです!」
と押し付けるんじゃなくて、
「そういう感覚なんですね~」
って考える方が、面白いかな、と。

そういうことをブログでは書いたつもりだったんですが、どうも冗長すぎたみたいです(笑)

私も、温野菜に、醤油ベースのタレをちょこっとつけて食べるのはおいしいと思います。
でもいつもそれではやっぱり辟易するかなと思います。
ダシの口なんですよね、もう(笑)

あと、キャベツが少ししか入ってないお好み焼きを見たら、
「それはお好み焼きじゃない!!」
と言うと思うし、食べないと思います。
でも、それを「おいしい」と食べてる人に、
「あなたは間違ってる」
とは言わないようにしたいな、と。

そんなことを思ってのブログでした。

……フォローになったかなぁ(^^ゞ
プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

HP:http://www.norichan.jp/
Mail:norichan★norichan.jp
(★を@に替えてください)

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