スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

よきヨニの話

角川文庫から、「カーマ・スートラ」が出てるんですが、これはなかなかおもしろかった。

ちなみに、「カーマ・スートラ」というと、即座に「やらしいんでしょ?」てな反応が返ってきたりしますが、角川から出ているのは、ヴァーツ・ヤーヤナが書いたとされる、割合と真面目な内容です。

あくまでも、割合と、ですが(笑)

ちなみに、「カーマ」とは「性愛」のことで、「スートラ」は「方法」。
書かれたのは四世紀ごろだとされてますから、日本はまだ古墳時代前記ですね。

その時代に書かれた本としては、ものすごく、現実的。
いや、現実的ってのかなんてのか(^^ゞ

「女性を誘惑する方法」
なんてのが真面目に、まじめ~に説明されてたりします。
ただ、文化が違うので、日本人がそれを実践するのはなかなか難しいと思われますが(^^ゞ

だって、例えば、
「女性の膝に手を載せて、いやがられなければ相手はあなたに気があります」
なんて書かれてたりするんですもん。
現代日本じゃあ、膝に手を載せた時点で、ほっぺたはたかれるっつぅの(笑)

そしてまた、「こういう場合はこういう体位でおこないましょう」なんていう手引きもあったり。

古代インドにおいては、カーマ(性愛)、ダルマ(聖法)、アルタ(実利)が三大目的とされたと、WIKIには書いてありますが……。
カーマ・スートラを読むと、この時代のインドにおいては、性行為は「秘めごと」ではなかったんだなと思ったりします。

確か澁澤龍彦の著書で読んだんだと思うけれど、ある仙人に弟子入りした男の話があったと思います。
その仙人は、いついかなるところに弟子がやってきてもまったく動じなかったんだそうですわ。

鼻くそをほじくってるところに弟子がやってきても、まったく平気。
おならぶぅぶぅこいてるところに弟子が入ってきても顔いろひとつ変えず。
奥さんといたしているところに弟子が入ってきても、気にせず。

でも、たった一度だけ……。
弟子が入っていったら、髪の毛を逆立てて怒ったという場所があるそうですが、わかります?

排便中だったそうです。

確か、口に櫛をくわえていたという記述もあったように記憶してるんですが。
なにしろ、読んだ本の半分以上をどっかにやっちゃったから、今本棚にある本を探してみても見つかりません(T_T)

つまりこの仙人にとって、性行為は秘めごとではないけれども、排便は秘めごとであったわけですね。

そしてさてさて。
カーマ・スートラから遡ること1300年以上。

リグ・ヴェーダの時代はどうだったんでしょうか。

いやぁ、それがね。

インドラとその妻であるインドラーニ、そしてインドラの忠実な部下であるところのヴリシャーカピの物語を見ると、かなり面白いんですよ。

なにしろ古い物語な上に、長い間口頭で伝わっていたもの。
しかも、対話形式で書かれてるんで、全体はイマイチよくつかめません。
インド学者である辻直四郎さんをして、「もっとも奇異なもののひとつ」と言われる物語なぐらいなんで、私にわかるはずがない。

が、だいたいの感じを見てみると、どうやら、ヴリシャーカピは、インドラーニに何か不埒ないたずらをし、インドラーニの怒りをかったらしい。

インドラーニは、怒って、自分がどれほどいい女かを言いたてるわけですが、その内容が、これですよ。

「いかなる女性にもあれ、われよりよき陰をもたず。性技にたけるはなし。われより激しく寄り添わず」

ま、ここまではいい。
笑ったのはここ。

「われより高く腿をあぐるはなし」

ぎゃははははははは!!!
そうなんだ。
そうだったんだ。
そういう体位が好まれてたわけね(^^ゞ

ちなみに、「陰」という言葉がでてきますが、これは当然「ヨニ」のこと。
つまり、女性にしかついてない、アレです。

う~ん、まぁ、「高く腿をあげる」ってのが、ダンスの最中のことではないとは言い切れず、体位云々だと決めつけるのも早計かもしれませんが、文脈から言うとそういうことなんだろうと思います。

しかしなんてあけすけな(^^ゞ
だってこれ、「神への賛歌」なんですよ?

そしてこの後、インドラが、
「まぁまぁ、インドラーニよ、だってヴリシャーカピはいつも良い捧げものをくれるんだしさ。許してやろうよ」
と妻をなだめて、一応大団円ってことになるみたい。

しかし、家臣が妻にいたずらして、妻が怒ってるっつぅのに、
「まぁまぁ」
と妻をなだめるとは、なんともかんともおおらかな(^^ゞ

というか。

「自分はいい女なのよ!!」
と主張するために、自分の性技がどうだこうだと言いたてるってのは、なんかものすごく面白くないっすか(^^ゞ

現代において、美女を形容するとしたら、
「白い肌に長くサラサラの髪の毛、つぶらな瞳に高貴な鼻筋、そして花びらのような唇。そして長い手足」
なんてことになると思うんですが、どうでしょう?

間違っても、
「名器を持ってて、テクニックもすごくて、激しくて……」
なんて言わないっしょ(^^ゞ

もし自分の恋人を自慢するにしても、前者的な言葉で自慢するでしょ~。
たとえ、後者のような美点(?)を持ってたとしても、そこばっかり自慢しないと思う。

いやまぁ、もちろん人によるとは思いますが……。

面白い。
おもしろすぎる。

とはいえ、日本においても、儒教の影響を強く受けるまでは、性は秘めごとではなかったとはよく言われる話。

割とあっけらかんとその行為がなされていたらしきことは、夜這いの風習を思い出さなくても納得できることかと思います。

えぇっと、戦国時代については、司馬遼太郎さんの「一夜官女」を思い出せばよいかと。
たまたま居合わせた男女がいとも簡単に~……な世界が繰り広げられておりますから。

平安時代については、昨日も書いた源氏物語が適任ですな(笑)
橋本治は、「窯変」の中で、源氏が本命のところへ行くまでに、どんだけの女房と寝たかなんてことを書いてはります。
それが氏の創作かどうかは知りませんが、まぁそういうような風習はあったってことでしょう。

現代のように、
「性」=「愛」
であることが当然のように考えられる時代は、ある意味ものすごく珍しいのかもしれません。

このことをどう考えるのかは人によって違うと思います。

「だから、性=愛と考える現代は異常なんだよ」
という人も、もしかしたらいるかもしれない。
いや、浮気心を是認する人たちはそう言うんでしょうね、多分(笑)

でも、私は、「性」自体が、そして「愛」自体がここまで進化してきたのだと思う。

人類が長い時間をかけて進化してきた結果、やっと、「性」と「愛」は完全に一致するところにきたのだと。

性行為は、単なる生殖行為から、愛というものに昇華したのだと考える方が自然だと思うんだけどな。

人は進化するにつれ、野生のたくましさを失い、理知・意志・誠意などというものを得てきました。
失ったたくましさを嘆いたって仕方ないんですよ。
それよりも、手にしたものを……地球上の他のどの動物も持っていない賜物を、大切にしたいなぁ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

HP:http://www.norichan.jp/
Mail:norichan★norichan.jp
(★を@に替えてください)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。