金獅子
ニュースを読んでいたら、第13回ベネチア・ビエンナーレ建築展で、伊東豊雄さんらによる作品(団体名かも?)「日本館」が金獅子賞を受賞したという記事を見つけました。
一緒に掲載されていた写真は、なんだかよくわからないものでしたが(^^ゞ
なんにせよ、うれしいニュースですよね。
ただ。
ふと思ったんですよ。
「金獅子って何?」
って。
金獅子賞といえばすぐに思い出すのが、ヴェネツィア国際映画祭じゃないですか?
ベネチア・ビエンナーレ建築展も、映画祭も、「ベネチア」という共通項がある。
っていうか、ベネチアにライオンなんかいるか??アフリカだけやろ???
……と、調べてみたら、ライオンってインドにも分布してるんですね。
象も、アフリカゾウとインドゾウがいるし。
遠い昔、大陸はアフリカとインドに分裂したんでしょうかねぇ?
……とはいえ。
ベネチアにライオンは生息してません。
なのになんで獅子やねんっ!!!
と、ぶ~ぶ~つっこみながら調べてみたら、キリスト教の聖人・マルコが関係してくるんですね。
マルコは「マルコによる福音書」の著者です。
……ってそのままですが(^^ゞ
新約聖書には福音書が4つありまして、「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」「ルカによる福音書」「ヨハネによる福音書」がそれです。
このうち、マタイとヨハネは、キリスト十二使徒のひとりなんですよね~。
マルコとルカは主にキリストの死後に活躍した……はず。
私の記憶が正しければ。
ってことで、マルコはキリストより少し若いんでしょうね、きっと。
彼はエジプトはアレクサンドリアで殉教したのですが、その後ヴェネツィアの商人により、肉を一ポンド切り取られてしまう……ではなく、遺骨を運ばれ、ヴェネツィアの守護聖人となったのですね。
そういや、ヴェネツィアには、サン・マルコ広場とか、サン・マルコ大聖堂とかあったなぁ。
……もう20年ぐらい前に旅行したんですよ。
大聖堂はすごくきれいだと思った。
けど、マルコの福音書との関係なんて知らずに済ませてしまいましたわ。
ちゃんと予習してから行けばよかった。
ちぇ。
後悔先に立たずですが、今からでも、ヴェネツィアとマルコの関係がわかってよかった。
でも、マルコはわかっても、金獅子がわかりませんよね。
実はですね。
マルコが福音書の著者であることが関係あるようです。
エゼキエル書には、ケルビムの四つの顔として、「人間」「獅子」「牛」「鷲」が挙げられています。
ケルビムが何かと言われたらよくわからないんですけども、天使の階級?一種?
まぁなんかそんな感じです。
私のイメージでは、エデンにだれも入らないように、怖い顔をしている天使ですが(笑)
で、四人の福音書の著者が、それぞれケルビムの顔にあてはめられてるわけですね。
すなわち、
マタイは人。
マルコは獅子。
ルカは牛。
ヨハネは鷲。
などというように(なんか例外もあるそうな)。
ってことで、マルコは獅子。
それも、翼のある獅子で表現されることが多いんですって。
とするとこれから、キリスト教圏で、翼のある獅子を見たら、
「あ、マルコのことだ!!」
ってわかりますね。
めでたしめでたし。
でもね。
他の宗教圏内ではそうとも限らないんで、注意が必要なんですよ~。
たとえば、ギリシャ神話には「グリフォン」というキマイラが登場します。
その姿が、「鷲の翼(上半身)」「ライオンの体」なんですよね~(^^ゞ
あぁ、ややこしや。
キマイラではありますが、ゼウスの馬車を曳く、聖なるキマイラですから、神々しく描かれておりますし。
それを見て、
「あ、マルコだ!!」
と勘違いしたら、何がなんだかわからなくなること必至ですので、ご注意を(笑)
しかしまぁ……。
西洋の絵って、キリスト教を知らないと理解できないものが多いじゃないですか。
「人(天使)」「ライオン」「鷲」「牛」
の四つの顔はあちこちに出てくるから、覚えておくと便利ですよね。
今日は、ちょっと勉強になりましたね?
ねね??
一緒に掲載されていた写真は、なんだかよくわからないものでしたが(^^ゞ
なんにせよ、うれしいニュースですよね。
ただ。
ふと思ったんですよ。
「金獅子って何?」
って。
金獅子賞といえばすぐに思い出すのが、ヴェネツィア国際映画祭じゃないですか?
ベネチア・ビエンナーレ建築展も、映画祭も、「ベネチア」という共通項がある。
っていうか、ベネチアにライオンなんかいるか??アフリカだけやろ???
……と、調べてみたら、ライオンってインドにも分布してるんですね。
象も、アフリカゾウとインドゾウがいるし。
遠い昔、大陸はアフリカとインドに分裂したんでしょうかねぇ?
……とはいえ。
ベネチアにライオンは生息してません。
なのになんで獅子やねんっ!!!
と、ぶ~ぶ~つっこみながら調べてみたら、キリスト教の聖人・マルコが関係してくるんですね。
マルコは「マルコによる福音書」の著者です。
……ってそのままですが(^^ゞ
新約聖書には福音書が4つありまして、「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」「ルカによる福音書」「ヨハネによる福音書」がそれです。
このうち、マタイとヨハネは、キリスト十二使徒のひとりなんですよね~。
マルコとルカは主にキリストの死後に活躍した……はず。
私の記憶が正しければ。
ってことで、マルコはキリストより少し若いんでしょうね、きっと。
彼はエジプトはアレクサンドリアで殉教したのですが、その後ヴェネツィアの商人により、肉を一ポンド切り取られてしまう……ではなく、遺骨を運ばれ、ヴェネツィアの守護聖人となったのですね。
そういや、ヴェネツィアには、サン・マルコ広場とか、サン・マルコ大聖堂とかあったなぁ。
……もう20年ぐらい前に旅行したんですよ。
大聖堂はすごくきれいだと思った。
けど、マルコの福音書との関係なんて知らずに済ませてしまいましたわ。
ちゃんと予習してから行けばよかった。
ちぇ。
後悔先に立たずですが、今からでも、ヴェネツィアとマルコの関係がわかってよかった。
でも、マルコはわかっても、金獅子がわかりませんよね。
実はですね。
マルコが福音書の著者であることが関係あるようです。
エゼキエル書には、ケルビムの四つの顔として、「人間」「獅子」「牛」「鷲」が挙げられています。
ケルビムが何かと言われたらよくわからないんですけども、天使の階級?一種?
まぁなんかそんな感じです。
私のイメージでは、エデンにだれも入らないように、怖い顔をしている天使ですが(笑)
で、四人の福音書の著者が、それぞれケルビムの顔にあてはめられてるわけですね。
すなわち、
マタイは人。
マルコは獅子。
ルカは牛。
ヨハネは鷲。
などというように(なんか例外もあるそうな)。
ってことで、マルコは獅子。
それも、翼のある獅子で表現されることが多いんですって。
とするとこれから、キリスト教圏で、翼のある獅子を見たら、
「あ、マルコのことだ!!」
ってわかりますね。
めでたしめでたし。
でもね。
他の宗教圏内ではそうとも限らないんで、注意が必要なんですよ~。
たとえば、ギリシャ神話には「グリフォン」というキマイラが登場します。
その姿が、「鷲の翼(上半身)」「ライオンの体」なんですよね~(^^ゞ
あぁ、ややこしや。
キマイラではありますが、ゼウスの馬車を曳く、聖なるキマイラですから、神々しく描かれておりますし。
それを見て、
「あ、マルコだ!!」
と勘違いしたら、何がなんだかわからなくなること必至ですので、ご注意を(笑)
しかしまぁ……。
西洋の絵って、キリスト教を知らないと理解できないものが多いじゃないですか。
「人(天使)」「ライオン」「鷲」「牛」
の四つの顔はあちこちに出てくるから、覚えておくと便利ですよね。
今日は、ちょっと勉強になりましたね?
ねね??
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