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昨日は田中久夫先生の史学研究会に参加させていただいてきました。

バタバタしてて、少し間が空いたんで、田中先生からは、
「御無沙汰で来てくれたのに、よりによって今日は難しい研究レポートやねん」
と申し訳なさそうにされてしまいましたが(^^ゞ

いやいや、確かに難しい内容でしたが、むちゃくちゃ興味深かったですよ。

テーマは二つ。

「中世法隆寺の雨乞について」
「調伏法としての『六字経法』の成立」

でした。

こう書くと、どんなに怪しい話が満載かと思うかもしれませんが……。

学者さんたちの研究発表というのは、ごくごく地味です。

「中世法隆寺の雨乞」
といっても、雨乞いをしてみせるとか、その験を確かめるとかそういうんじゃないんです。
各種資料……資料といっても本当の古文書です。筆書きされ、ところどころ虫食いになっているような……をあたって、法隆寺で行われた「立願」による雨乞いを丹念にピックアップし、検証を重ね、そして出た結論が、

「中世以降、(寺主導ではなく)郷民主導の雨乞いも行われたと考える」

なんです。

ただこれだけの推論を検証するために、膨大な資料を調べるんですね。

だから、私たちのように、神社を参拝し、神職さんやその土地であった歴史好きの方にちょこちょこっとお話しを伺い、
「この点は興味深い!もしかしてこういうことでは?!」
などと面白がっている人間は、アカデミズムから見れば、赤ん坊みたいなもん……いやそれ以下なわけです。

そこらへん、よくわかっておいていただきたい(^^ゞ

ちなみに「立願」とは、雨乞いにあたって、
「もし雨が降ったら、これこれこういうことをさせていただきます」
と条件を出す方式の祈願。

当然、かなり負担の大きいことを条件に出してます。

でもその条件となるものが面白いんですよ。
・猿楽
・相撲
・神楽
・田楽
・験比べ
などなど。

つまり、今、神社などのお祭りで行われているものがほとんどじゃないですか。
法隆寺で行われた雨乞いなのに、神様に対しての雨乞いなんじゃないかというわけです。
このあたり、中世の神仏感があるように思います。

ただ、私が個人的に興味を持ったのは、二つ目の「六字経法」についてでした。

このテーマでは、六字経法に登場する、「三類形」の起源やそのはたらきは何なのかということが研究されていて、結論は出ていません。

さて、「三類形」とは何かと言いますと、
天狐・人狐(形)・地狐
の三類です。

これらを、憎い敵に「憑ける」ことにより、相手を殺したり、苦しめたりできると考えられていたようで。
もしくは反対に、自分にふりかかった災厄を取り除くという考えもいつごろからか発生したとされていました。

地狐とは、まんま狐の姿をしています。
オサキ狐や管キツネなど、キツネが人に憑くという考えは、現代の私たちにも理解できるんじゃないでしょうか。

人狐(形)は、女性の姿をしています。
すでに「狐」とは違ってきてますね。

そして天狐です。

キツネは、「狐」ですが、「狗」とも書くことは、よく知られている……と思うんですが、もしかしたらあまり有名じゃないかも(^^ゞ
「天狗」は「あまつきつね」とも読みます。
日本書紀に登場する「天狗(あまつきつね)」は、箒星のことだとも言われてますね。

……と説明すると、「天狐(てんこ)」は、天狗の姿なのかと言われそうですが、違います。
鳥の姿なんですよ。

天狗で鳥と言えば、カラスですが、その鳥はカラスじゃないそうです。
カラスじゃなくて、トビ。

そういやぁ、カラスとトビが喧嘩してるのをよく見かけますよね(笑)
こないだの網野でも、空中で騒動をおこしてました。
1024_karasu.jpg

逆光なんでわかりづらいですが、尾っぽの先がまっすぐなのがカラス、逆V字に切れ込んでいるのがトンビかと。
つまり、左端がトビ、後の二羽はカラスでしょうね、多分。

ハヤブサやハイタカなんかが近づいてきたら、逃げますよね、カラス。
そういう光景も見かけたことがあります。
でも、トンビには喧嘩売ってるのが不思議。

だって、ハヤブサやハイタカより、トンビの方がでかいじゃないですか。
トンビは他の猛禽類に比べて「優しい」んでしょうか?

「天狐」がトンビの姿をしているのは、そういう理由でしょうかねぇ(^^ゞ

ただ、古代史好きさんが「トンビ」と聞くと、「金鵄」を思い浮かべると思うんです。

「鵄」も「鳶」も「トンビ」と読みますね。

神武天皇が大和に侵攻し、強敵にてこずっていたとき、金鵄がやってきて、天皇の弓に止まりました。
するとあら不思議。
鵄の体から不思議な光が出て、敵たちは目を開けておられず、バッタバッタと倒れたのでした。

神武天皇が大和に入るのを案内したのは、八咫烏ですよね。

う~ん、ここでもカラスとトンビ。
ふむ。

カァカァと短く鳴くカラスと、ピーヒョロロロと詠うように鳴くトンビを、昔の人が混同したとは思えません。

でも、「あいつら仲良し」と思われていた可能性はあるかもね(笑)

ただ、カラスは人里にやってきますが、トンビは警戒心が強く、人間に近づくことはめったにありません。
だから、「カラスはトンビより人に近い」と思われていたはず。
とすれば、「カラスはトンビのお使い」とか?

ふむ。
研究内容からずれて、そんなことばっかり考えてたので、研究会が終わった後のレジュメには、鳥の落書きがいっぱいになってましたとさ(^^ゞ

あかんやんか(笑)

でもやっぱり、歴史研究って面白いですね(#^.^#)
今度は近いうちに参加します!!
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Author:のりちゃん1968
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