オマージュ
『メキシカンハットダンス』
どんな曲かご存知でしょうか?
「知らん」
なんて言わないで、考えてみてくださいよ~。
だって、もしあなたが関西以西在住で、30代以上なら、絶対知ってるはずなんです。
知らない?
でも、これと聞き比べたらわかりますよね(笑)
探偵ナイトスクープで話題になったのですごくよく覚えてます。
「パクリだはないのか?」
という質問に対してキダ・タローは、
「引用や!!」
と言い張ってました。
「メキシカンハットダンスは有名だから、アホの坂田の登場に使ってもすぐわかるだろう」
と、この曲を使ったところ、ほとんどの人が知らなかったため、大阪の人たちはこの曲を「アホの坂田のテーマソング」と思い込んでしまったという話でした。
……まぁ、これはわからんでもない(^^ゞ
ていうか、私にも似たような経験、ありまくりですもん。
たとえば昨日、こんな文章を書きました。
「彼(聖マルコ)はエジプトはアレクサンドリアで殉教したのですが、その後ヴェネツィアの商人により、肉を一ポンド切り取られてしまう……ではなく、遺骨を運ばれ、ヴェネツィアの守護聖人となったのですね。」
これも、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を知らない人が読んだらなんのこっちゃわからんでしょうね。
とはいえ、日本人の8割以上は知ってるだろうと踏んでます。
でも実際どうなんだろう(^^ゞ?
もし知らない人が多いなら、私はその人たちを無視した文章を書いてしまったわけで、個人的なブログなら許されても、仕事上なら、
「NG!」
と返ってくるだろうと思います。
……ので、仕事ではこういうこと、やりません。はい。
でもまぁこれは、「わかるだろう」と思ってやってしまった真似なので、失敗は失敗でもまぁ救いがあるかな、と。
問題は「わからないだろう」と真似する場合。
最近、文学賞が「パクリだと後でわかった」という理由で取り消しになるパターン、いくつか見かけました。
……真似したり、引用したりしたくなる気持ちはわかるんだけどね~……。
昔、ものすご~く物知りだと思ってた人がいました。
それほど親しいわけじゃなかったけど、
「本当のカレーの作り方、知ってる?」
などと聞いてくるんですよ。
私は当時、活字中毒だったので、相当量の本は読んでたはずですが、偏ってる……というか、小説しか読まない人間だったので、カレーの作り方などはよく知りませんでした。
なので聞いてみると、
「まずは玉ねぎをじっくり炒め、カレー粉を混ぜてまた炒め、野菜を……」
というもの。
今なら、
「つまりインド風カレーなわけね?」
とわかる程度の知識でしたが、当時は日本風カレーが「カレー」な時代でしたから、
「へぇええ」
と感心したものですよ。
が。
その後に、伊丹十三のエッセイを読んだら、その人から聞いた知識が全部載ってた(笑)
「あっさいな~」
って感じですよね(^^ゞ
まぁ、それは別にいいんです。
いいんですが……。
澁澤龍彦って有名人?
三島由紀夫をして、
「この人がゐなかつたら、日本はどんなに淋しい国になるだらう」
と言わしめた博識の人。
……っていうか、サド裁判の人って言った方が有名か。
今ある日本のサド文学は、この人が紹介(翻訳)したものがほとんどじゃないでしょうか。
というわけで、私はこの人の翻訳で、「ジュスティーヌ」や「ソドム」を読んだのでしたが、訳者については特に意識してませんでした。
その後、プリニウスについて調べてたとき、澁澤龍彦が「私のプリニウス」っていうエッセイを出していることを知り、その後彼のエッセイにちょっとハマりました。
なんせ博覧強記。
いろんな本が引用されて出てくるんですよ。
毒薬について、秘密結社について、その知識の豊富なことは、好奇心刺激されまくりましたよ。
が。
その後、彼の短編小説を読んで、
………………………………………………………………………………………………………………………
と、三点リーダ1万個ぐらいつけたくなりました(笑)
だってさ。
サドの世界をまるまる踏襲してないか、これ(^^ゞ?
……てな内容だったんですよ。
タイトル忘れちゃったんですが、いろいろな小説家の幻想短編小説を集めたアンソロジーみたいな本でした。
美しい乙女の髪を手ぬぐい代わりにするとか、まるきしサドの世界じゃん。
う~む。
でもまぁ、オマージュかもしれません。
それに、エッセイは面白いから、いっか、と思ってました。
が!!
おとといから、柴田宵曲の『妖異博物館』を読んでるんですけどね。
見たことあるんですよ。
読んだことあるんですよ。
知ってるんですっ!!!!!!!!
そう。
テーマの選び方といい、その内容といい、澁澤龍彦の『東西不思議物語』にあまりにも似てる……とうより、『東西不思議物語』が、『妖異博物館』に似てるんですようおうおうおうおうおう(T_T)
柴田宵曲が『妖異博物館』を出したのは、昭和38年。
『東西不思議物語』は、昭和50年。
……なんて年代を比べなくても、どちらが「日本における妖異」に詳しいかはわかっちゃいます。
それぐらい歴然としてます。
ふぅ。
まぁ、擁護すればですね。
『東西不思議物語』は、毎日新聞の日曜版に連載されたもので、他のエッセイ集に比べると、かなりとっつき易い内容となっています。
また、短い文章で、「ほぅ!」と思えるような知識が詰め込んである。
つまり、澁澤龍彦の本分とは違ったのかもしれないなとも思います。
でもさぁ。
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。
なんだろう、なんだろう、なんだろう……。
すごくひっかかる。
なんかひっかかる。
そういう人に対して、三島由紀夫が……ってところに引っかかりを感じまくるのであります。
なんだかな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
どんな曲かご存知でしょうか?
「知らん」
なんて言わないで、考えてみてくださいよ~。
だって、もしあなたが関西以西在住で、30代以上なら、絶対知ってるはずなんです。
知らない?
でも、これと聞き比べたらわかりますよね(笑)
探偵ナイトスクープで話題になったのですごくよく覚えてます。
「パクリだはないのか?」
という質問に対してキダ・タローは、
「引用や!!」
と言い張ってました。
「メキシカンハットダンスは有名だから、アホの坂田の登場に使ってもすぐわかるだろう」
と、この曲を使ったところ、ほとんどの人が知らなかったため、大阪の人たちはこの曲を「アホの坂田のテーマソング」と思い込んでしまったという話でした。
……まぁ、これはわからんでもない(^^ゞ
ていうか、私にも似たような経験、ありまくりですもん。
たとえば昨日、こんな文章を書きました。
「彼(聖マルコ)はエジプトはアレクサンドリアで殉教したのですが、その後ヴェネツィアの商人により、肉を一ポンド切り取られてしまう……ではなく、遺骨を運ばれ、ヴェネツィアの守護聖人となったのですね。」
これも、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を知らない人が読んだらなんのこっちゃわからんでしょうね。
とはいえ、日本人の8割以上は知ってるだろうと踏んでます。
でも実際どうなんだろう(^^ゞ?
もし知らない人が多いなら、私はその人たちを無視した文章を書いてしまったわけで、個人的なブログなら許されても、仕事上なら、
「NG!」
と返ってくるだろうと思います。
……ので、仕事ではこういうこと、やりません。はい。
でもまぁこれは、「わかるだろう」と思ってやってしまった真似なので、失敗は失敗でもまぁ救いがあるかな、と。
問題は「わからないだろう」と真似する場合。
最近、文学賞が「パクリだと後でわかった」という理由で取り消しになるパターン、いくつか見かけました。
……真似したり、引用したりしたくなる気持ちはわかるんだけどね~……。
昔、ものすご~く物知りだと思ってた人がいました。
それほど親しいわけじゃなかったけど、
「本当のカレーの作り方、知ってる?」
などと聞いてくるんですよ。
私は当時、活字中毒だったので、相当量の本は読んでたはずですが、偏ってる……というか、小説しか読まない人間だったので、カレーの作り方などはよく知りませんでした。
なので聞いてみると、
「まずは玉ねぎをじっくり炒め、カレー粉を混ぜてまた炒め、野菜を……」
というもの。
今なら、
「つまりインド風カレーなわけね?」
とわかる程度の知識でしたが、当時は日本風カレーが「カレー」な時代でしたから、
「へぇええ」
と感心したものですよ。
が。
その後に、伊丹十三のエッセイを読んだら、その人から聞いた知識が全部載ってた(笑)
「あっさいな~」
って感じですよね(^^ゞ
まぁ、それは別にいいんです。
いいんですが……。
澁澤龍彦って有名人?
三島由紀夫をして、
「この人がゐなかつたら、日本はどんなに淋しい国になるだらう」
と言わしめた博識の人。
……っていうか、サド裁判の人って言った方が有名か。
今ある日本のサド文学は、この人が紹介(翻訳)したものがほとんどじゃないでしょうか。
というわけで、私はこの人の翻訳で、「ジュスティーヌ」や「ソドム」を読んだのでしたが、訳者については特に意識してませんでした。
その後、プリニウスについて調べてたとき、澁澤龍彦が「私のプリニウス」っていうエッセイを出していることを知り、その後彼のエッセイにちょっとハマりました。
なんせ博覧強記。
いろんな本が引用されて出てくるんですよ。
毒薬について、秘密結社について、その知識の豊富なことは、好奇心刺激されまくりましたよ。
が。
その後、彼の短編小説を読んで、
………………………………………………………………………………………………………………………
と、三点リーダ1万個ぐらいつけたくなりました(笑)
だってさ。
サドの世界をまるまる踏襲してないか、これ(^^ゞ?
……てな内容だったんですよ。
タイトル忘れちゃったんですが、いろいろな小説家の幻想短編小説を集めたアンソロジーみたいな本でした。
美しい乙女の髪を手ぬぐい代わりにするとか、まるきしサドの世界じゃん。
う~む。
でもまぁ、オマージュかもしれません。
それに、エッセイは面白いから、いっか、と思ってました。
が!!
おとといから、柴田宵曲の『妖異博物館』を読んでるんですけどね。
見たことあるんですよ。
読んだことあるんですよ。
知ってるんですっ!!!!!!!!
そう。
テーマの選び方といい、その内容といい、澁澤龍彦の『東西不思議物語』にあまりにも似てる……とうより、『東西不思議物語』が、『妖異博物館』に似てるんですようおうおうおうおうおう(T_T)
柴田宵曲が『妖異博物館』を出したのは、昭和38年。
『東西不思議物語』は、昭和50年。
……なんて年代を比べなくても、どちらが「日本における妖異」に詳しいかはわかっちゃいます。
それぐらい歴然としてます。
ふぅ。
まぁ、擁護すればですね。
『東西不思議物語』は、毎日新聞の日曜版に連載されたもので、他のエッセイ集に比べると、かなりとっつき易い内容となっています。
また、短い文章で、「ほぅ!」と思えるような知識が詰め込んである。
つまり、澁澤龍彦の本分とは違ったのかもしれないなとも思います。
でもさぁ。
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。
なんだろう、なんだろう、なんだろう……。
すごくひっかかる。
なんかひっかかる。
そういう人に対して、三島由紀夫が……ってところに引っかかりを感じまくるのであります。
なんだかな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
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