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いかる

仏教の言葉で、「三毒」というものがあるそうな。
その内訳は、貪・瞋・癡。

貪は、「むさぼる」こと。
必要以上のものを求めようとすることを言うそうな。

瞋は、「いかる」こと。
特に怒り狂うことを言うとか。

癡は、「無知」。
ただものを知らないのではなく、心理について知らないことを指すそうですわ。

さて。

「いかる」という感情についてです。

「瞋」は、「自分の心に添わないことをおこる」ことを指すそうで、「公序良俗に反する行為をおこる」ことは必要なことですよね。
それを、「怒りません」と言うのは、単なる逃げだと思うんですよ。
怒るべきときには怒らないといけない。

でも、怒りは誰の心にも多少なりともあるものだと思いますが、これを上手に出すのって、難しいなぁとつくづく思うんですね。

私は割と、「カッ」としやすいところもあるんですが、大多数の人が怒る場面でキョトンとしていることもあります。
もしかしたら怒りのツボがずれているのかも。

自分に対して「失礼なこと」を言われた場合、火がつきづらいところがあります。
「別にど~でもいい」
って思っちゃうんですよね。

随分前ですが、友達と一緒に露店を見て歩いていたとき、桃を売っている屋台があったんですよ。
桃って、熟しているかどうかは香りでわかりますよね?
香りを確認しようと、顔を近づけると……。

「やめてや、汚いな!!」
と、店主のおっちゃんに言われたんですわ。

舐めようとしたと思われたか、鼻をつけようとしたと思われたか?
ようはわかりません。

「香りを嗅ごうとしただけですよ?」
と言ったんですが、一旦大声をあげてしまったおっちゃんは収拾がつかないらしく、
「自分かてそんなことされたらいややろ?」
としか言いません。

確かに、知らない人からいきなり匂いを嗅がれたらいやかな(^^ゞ

私は、「相手にせんとこ」と感じて、無言で立ち去ろうとしましたが、友人が怒りましてね。
「なに、その態度?!商品を確かめるのが汚いってどういうこと?感じ悪いな!」
と反論したんですわ。

おっちゃんは、自分の勘違いがわかってるのか、多少挙動不審になりつつありましたが、
「まぁまぁ、ほうっておきましょう」
と友達の腕をとって、その場を離れました。

おっちゃんは、私の、「まぁまぁほうっておきましょう」は無視して、まだ、
「そんなことされたらいややろ?」
を繰り返していましたが、彼にとって「そんなこと」とはなんなのか、詳細な説明はなかったです(笑)

その後、友達には、「腹がたたへんの?」と言われたんですが……確かに、腹は立ちませんでした。

でも、「怒った方が相手のためやで?」と言われたらそうかなとも思う。
ただ、ムカッとしないと、アドレナリンが出ないし、アドレナリンが出てないのに怒ったふりをしても、迫力出ないですよね(^^ゞ

そして、なぜ腹が立たなかったのかと言われたら、
「もしかして、自分は気づかずに、本当に非礼なことをしたのか?」
と考えてしまったということもあるんですよね。

で、つらつら考えてみて、
「いや、やっぱり問題なことはしてないはず」
と結論を出したときには、「怒り」とはほど遠いところに感情はいってしもてません(^^ゞ?

どっちかというと、私のために怒ってくれた友人に、悪いことしたな~って思っちゃうわけで。
とはいえ、私も友人が同じ目にあったら、ムカッとなって怒るかも??
……と考えると、「誰かのため」という大義があれば怒れる……という非常にケツの穴の小さい自分が見えてきたりもします。

でも、「楽しい気分」は、ある程度の自己暗示で作り出すことができますが、「正しい怒り」って自己暗示では作れないですよねぇ??
作れます?
私は無理です。

私が怒った場面って……と考えてみたら、主に会社ででした。
大概の場合、上司に向かって、
「それは筋が通らないでしょ?」
ということで怒ってましたね。

一番、「怒った」という感じになったのは、勤めていた特許事務所に、女性の技術者が初めて入ってきたときです。

その事務所では、それまで女性はすべて事務職、男性はすべて技術職でした。
なので、女性がお茶汲みをすることにも、別に抵抗はなかったんですよ。
会社の中は、基本的に自由で、女性差別的な雰囲気はまったくありませんでしたし、お茶汲みをするのは、朝と三時のティータイムと決まっていました。

「集中力が持続しなくてもさほど支障がない事務職が、時間によってお茶汲みをする」
というのは、自然なことと思えたんです。

そこに、女性の技術者が入ってくることになりました。

私は当然、「技術者なんだからお茶汲みはしない」と思っていたんですが、何をどう間違って気を使ったか、次長が、
「新しい新人女性にもお茶汲みをやってもらうから」
と言ってきたんですよ。

「は?なんで?」
というと、
「女性だから」
との答え。

「でも技術者でしょ?仕事を中断してお茶汲みさせるのは悪いじゃないですか」
と言うと、
「でも、同じ女性やのにお茶汲み免除したら、他の女性社員が怒るやろ?」

これに、おもっきりムカつきまして(^^ゞ

「はぁ?とすると次長は、お茶汲みは事務職の仕事じゃなく、女性の仕事と思ってるわけですか?私は事務職だからお茶汲みをしていると納得していましたが、女性だからやってたんですか?ほぉ……それなら今後、断固お茶汲みはお断りします。ご自分で、仕事中に仕事を中断してお茶を汲んでください。他の女性社員にも徹底しときます」
と長ゼリフを。

気の良い次長はすっかりしどろもどろのキョドキョドになりましたが、それでも
「でも、同じ女性なのに……。女同士が揉めても……」
とか言うんですよね。

なんかもう、むちゃむちゃ腹がたちまして、持っていた書類を机に、

「ドン」

と置いて、

「まだ何か?」

と首を90度曲げて、正面からジロリと見ましたらば、次長は泣きそうになってはりました(笑)

まったく予定していなかったことですが、この日以来、やりとりを聞いていた、他の男性社員が、
「あの、暇なんで、僕がお茶を入れます~」
と言うようになったりして、お茶汲み事情はかなり変わりました(^^ゞ

多分私が心の底から、
「ムカッ!!」
とすることができるのは、理不尽なときだと思います。

だから、仕事の上で怒ることが多いんだろうなぁと思うんですが……。

反対に言えば、日常では、腹をたてるべきところで腹をたてられないとも言えるわけで。

でも、難しいですよね?
だって日常においての場合は、
まず、「自分は人を怒れるべき立場にいるのか?かえって自分の方が非礼なことをやってたりしないか?」って考えるじゃないですか(^^ゞ

仕事上でなぜ怒れるかというと、ほとんどのことにおいて意識的に何かをやっているからで、自分なりの筋もあり、考えもあるからでしょうね。

だから、日常においても、常に意識的に、筋を通していれば怒れるのかなぁとも思うんですが……。

難しいわ(^^ゞ

ということで、「怒るべき場面で怒れない」という弱点は、私の精神の弱さかもしれませんが、まぁ、とりあえずしばらくは許しておいてください。
あぁ、でも、例えば誰かがちんぴらにからまれているのを目撃した場合なんかは、見ないふりをしたりせず、ちゃんと対処できるような、最低限の心構えはしてますよ。
逃げたいわけじゃないんですよね、多分……。と思いたい。

でも、難しいわ(^^ゞ
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プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

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Mail:norichan★norichan.jp
(★を@に替えてください)

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