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「あんな奴、死んじゃってもいい」

そんなことを思ったことはありますか?

そんな残酷で自分勝手なこと、考えたことないですか?
そうであれたらいいんだけど……。

昨日、変な夢を見たんですよ。

夢の中で私は、半分覚醒してるらしく、布団をかぶって横になっていました。
でも何か違和感。

なんとなくいやな予感がして掛け布団を見ると、そこにはカメムシが数匹たかっていました。
緑・黄・オレンジといった鮮やかな色をし、背中に派手な模様を持つ、大型のカメムシです。

ギョッ!
とした私は殺虫剤を握りしめ、オレンジのカメムシに噴射します。
それは死ぬのではなく、溶けて消滅しました。

そして次に緑のカメムシに。
黄色に、そしてもう一匹の緑に……とそこで我に返りました。
「殺さなくてもいいじゃん」
って。

カメムシはいやな臭いを出すけど、それは危険を感じるからであって、なんの攻撃もしなければ大人しいもんです。
そっとティッシュでくるんで逃がしてやれば、人間にとっても、虫にとっても害はありません。

一旦そう思うとひどく後悔して、殺してしまった三匹に申し訳なくて仕方なくなり……そこで目が覚めました。
夢の中の感情は、現実よりかなり短絡的で、激しいものです。
ものすごく悪いことをした気分でした。

なんでそんな夢を見たのかはなんとなく理由がわかります。
耳元で、ときおり大きな羽音がしていました。

蚊取り装置はオンにしてましたが、それは一晩中飛んでいたようです。
たぶん、人間の血を吸う羽虫じゃなかったんでしょう。

私もよく原理はわかりませんが、蚊取り装置が出す煙には、蚊をおびき寄せる成分が入ってるんじゃないかと思います。
そうじゃなきゃ、蚊が寄ってこないし、殺虫の効果も薄れますもんね。

まぁとにかく。
その羽音が「いやな虫」という連想を起こさせ、カメムシの夢を見たんだと思います。

体のあちこちを見ても、蚊に刺された跡がないし、
「ま、いっか」
と装置のスイッチをオフにしました。

そしてPCの前に座り、ニュースのチェックなどをし、体操をしよう……としたとき気付きました。
私の短パンに少し大きめの、緑の羽と体をした虫がしがみついていました。

たぶん、カゲロウの一種でしょう。
奇妙な形をした触覚をときおり動かすだけで、じっとしています。
何気なく羽をつまんで見ると、少しだけ手足を動かしましたが、すぐに静かになりました。

どうやら、もう寿命がつきかけているようです。

夜の間、あんなにうるさく飛んでたのに……。

カゲロウ成虫の寿命が一日だというのは嘘みたいですね。
羽化した後も一週間ほど生きるそうです。
つまり、セミとほぼ同じ。

とすれば、一週間充分飛んでからわが家にまぎれこんだのか。
それとも殺虫成分が今頃になって効いたのか……。
ベランダの、殺虫剤を撒いてない鉢の上にそっと降ろしましたが、やはり見動きをしませんでした。

虫なんて殺してもいい。
いいのかな?

確かに、人間は、さまざまなものを殺しながら生きています。
それを一つ一つ後悔していたら、生きていけません。

でもさぁ、やっぱりシンとした気分になるわけですよ。
儚い小さな命の終焉に立ち合うとね。

で、一旦そういう気持ちになると、自分を刺す蚊を殺す、蚊取り装置をつけるのでさえ、
「生きてるんだよなぁ。すき好んで蚊に生まれてきたわけじゃないよなぁ」
と考えてしまい、いや~~~~~~~~な気分になってしまいます。

いや、蚊に刺されるのは困るんですけどね。
一週間ぐらいひかないんだもん、私。

でも、なんとなく、
「原罪」
なんて言葉を思い出したりして(^^ゞ


虫を殺すのに、そこまでうだうだしてしまう私です。
そんな私ですが、

「あんな奴、死んでしまったっていい」

いや、
「あんな奴、死んでしまえばいい」

そう思うことは、よくあります。

なんせ私は、死刑廃止論者じゃないので。

光市の母子殺害事件の、最後の裁判のとき、弁護団の弁護の仕方には、超~~~~~~~~ムカついた一人です。

法律に通じる友人によれば、確かに、少年Aは、少なくとも母親を殺したときは明確な殺意はなかったと考える証拠があったとか。
だから、弁護団の作り上げたストーリーの流れも、大筋では事実(被告に殺意がなかったのなら)則していたと言えないこともないんだとか。
でも、あれは今考えても醜い弁護の仕方でした。
「ただ、被告に心からの謝罪をさせる機会を奪っただけだ」
と思います。

あのとき私は、「こんな犯罪を犯した少年Aは死刑にすべきだ」と思ったし、あまつさえ「殺された母子の代わりに、この弁護団が殺されれば良かったのに」とさえ思いました。

神様はなぜ、「死」という取り返しのつかない事象を、人間に与えたんでしょうね。


さて。
本題です(前置き長いっすね~なははは)。

昨日は、「告白」を観てきました。

いや~~~~~~~、映画館があんなに満席になってるの、初めてみましたよ。

「ボックス!」
も、
「シーサイドモーテル」
も、レディースデイに観に行きましたが、小さめの上映室には、まばらに人がいるだけでした。
私の座ってた列には、私を合わせて2~3人座ってる程度だったと思う。

が、この「告白」は多分中程度の上映室に、ほぼ満席状態でした。
話題作なのね……。

たぶん、私はこの監督の、「リズム感」が好きです。
話しの流れがすごく心地良かった。


この映画に登場する人物は、みな誰かに対して、
「あんな奴、死んでしまったっていい」
と、思っています。

そして……ここらへんは現実ではあまりあり得ないことなのかもしれませんが、映画の中では当然のごとく、そう思っている人に対して残酷な行為を何かしらするわけです。

あ、例外はいたな。
岡田将生演じる熱血先生。

映画を観る限り、「深みがなくて空回り気味だけど、一生懸命な先生」と見えたけど、原作では、「自己陶酔のために一生懸命やっているだけの薄っぺらい奴」という風な描かれ方をしているようです。

中学生ぐらいのときは、そういう先生が大嫌いだったなぁ、私も(笑)

今思えば、そういう先生が嫌いだというのは、私の中に、みっともない自己愛が多分に存在してたってことでしょうね(笑)

その熱血・寺田先生は、「死ねばいい」なんて思っていないのに、一人の少年を傷つけ、追いつめてしまう。

「無自覚の罪」
ってやつを、どれだけ許せるかは、人それぞれでしょうね。

私は昔、
「それが一番許せない!」
って思ってました(笑)

「無自覚な人間というのは、無自覚なだけに反省せず、同じ過ちを繰り返すんだよ!!」
って言ってました。

今は、「魂のあり方と、起こってしまう事象は、切り離して考えた方が良い」と思いますが。
無自覚な人には自覚してもらえばいいわけだし。
ただ、暴走するタイプの無自覚さんは、付き合うのがしんどいよね……。


……そんな感じで、映画に登場する人物は、みんな、自分の身勝手さを全開にしてます(笑)


でも、この映画を観終わって、あんまりやな気分は残らなかったんですよね。


観る前に、本を読んだ友人から、
「たぶん、スッキリはせぇへんで」
と聞いてましたし、レビューでも、
「後味悪い」
と書いてる人がたくさんいましたんで、ある意味の覚悟はしてたんですよ。

でも、私は全然いやな気分にならなかったなぁ。

私が感じたのは、どちらかというと反対に、
「どんな犯罪者であろうと、その人の事情を知り、ある程度共感してしまえば、『こんな奴、死んでしまえばいい』なんて思えなくなっちゃうなぁ」
と。

登場する人物はみな、驚いちゃうほどの身勝手さを、これでもかと見せつけてきます。

けども、彼らにはみな、そうさせる事情があり、それは決して同情・共感できないものではないんですわ。

それで、観終わった後、
「う~ん……みんな、自分の良い面を出せる人生を送れればいいよね」
なんていう、気分になったわけです。


結局。
自分の良い面をなるべく出して、悪い面は出さずに済む人生が、
「幸せな人生」
ってやつかもしんないですね。

な~んてことをね。
思って帰ってきたのでした。

あ、でもでもでも、もうひとつ、心に残ったことが。

それは、
「松たか子さんの演技、すっごい好き」
ってことでした。

「隠し剣 鬼の爪」を観たときは、「な~んて可愛らしい笑顔をするのかしら」と思ったんだけど、この映画のラストで見せた笑顔はもっと好きだったかも。

復讐を遂げた後、
「くしゃっ」
と残酷な泣き笑いを作り、その後一瞬、すごく悲しく優しい笑顔になるんですよ。

あれは監督の指示なのか、松さん自身の考えなのか、それとも自然に出た表情なのかはわかりませんが……。

な~んかほれぼれして帰ってきちゃいましたよ。

松たか子さんは、旦那が大ファンなので、ちょっとしたライバル意識を抱いてましたが(←なんでやねん)、私もちょっとファンになろっかな。
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プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

HP:http://www.norichan.jp/
Mail:norichan★norichan.jp
(★を@に替えてください)

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