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美形

私はかなりのうっかり屋でございます。

そんなもんで、人からちょっとつっこまれたら、
「あらら?そういや変やな」
と気づくような勘違いに、長い間注意を払わないでいることが結構あるんですよね。
まぁ、大概が、あまり興味のないことなんで、生活に支障はないんだけども。

そんな勘違いの中の一つに、
「無作為に1000人の顔を選んで、平均化すると、絶世の美男美女になる」
なんてのがありました。

20年ぐらい前だか、テレビで実際に顔を平均化してみていました。

出来上がったのは、仲間由紀恵の顔からキラキラ感をすべて落として地味にしたような女性の顔と、一般に流布している阿部定の写真に酷似した男性の顔でした。

つまり、美形は美形。
でも、「絶世の美男美女」というのは全然違う(笑)
「当たり障りのない、印象の薄い顔」です。

平均して出来上がった顔と、若いころの若尾文子さんの顔を並べて、
「どっちが綺麗?」
って言われたら、まぁ、9割以上の人が、若尾さんを選ぶでしょう。

どちらにも「美」という文字が入ってるからうっかり取り違えちゃったけど、美形と絶世の美男美女てのは、全然違いますわ。


この勘違いを指摘してくれた友人は、さらにこんなことを言ったんですよね。
美というのは、やはり『抜きんでたもの』。
人格における美というのも、やはりどこかしらで『抜きんでたもの』。

って。

この言葉はむちゃくちゃ説得力があった(笑)

多くの人が好感を持つ、無難な「美形顔」と、圧倒的な存在感を持つ「絶世の美男美女」ってのは、やっぱ違いますわ。

友人が言うように、人柄においても「絶世の美男美女」とはぬきんでたものでしょう。
ただし視点を変えてみれば、
「なるべく利他的に、視野を広げてバランスをとる努力すれば、誰でもそれなりの『美形』にはなれる」
……とも言えるんじゃないかなと思う。


さて、昨日「ボックス!」を観てきました。
明るくて、弱い者には優しくて、でもすんげぇ負けず嫌いでやんちゃな主人公。
まじめで優しくて、実は負けず嫌いなその幼馴染の話です。
二人はボクシングを通じて葛藤し、友情を深め……まぁ、ありがちな青春ドラマですね(笑)

この作品を観終わった後、いやな気分になる人はまずいないと思う。

私もかなりアドレナリン放出して帰ってきました(笑)

ただ、なんなのだろう。
この監督の作品すべてに通じる安心感と、ぎこちなさは……。

李闘士男監督の映画は、なぜか4作品中3作品まで観てます。
「デトロイト・メタル・シティ」
「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~」
そして、今回の、
「ボックス!」

まず、苦手だと感じるのは、時の流れを文字で表現してそれでよしとしてはるところなんですよね(^^ゞ
「一か月後」
とかさ。

反対に、安心感があるのは、登場する人たちがそれぞれに「良い人」であるところ。
この場合、「良い人」というのはつまり、「他人のために汗をかける人」ってことですけどね。

もちろんちょっとやな奴も出てくるんだけど……多分、李監督はやな奴を描きたくないのかも。
どいつもこいつもすげぇ唐突な感じがする(笑)

DMCの「おしゃれ四天王」しかり、てぃだかんかんの詐欺師しかり。
そして「ボックス!」の稲村さんは、原作ではどうか知らないけど、映画では「対戦者を人と思ってないところがある」ように描かれてました。
が、なんか行動がすべてちぐはぐな気がしたんですよ。

細かいことを言い出せばいろいろあるんですよね。
今回の「ボックス!」では、無敵のボクサー・稲村さんが、なぜ主人公(天才型ボクサー)ではなく、その幼馴染(努力型ボクサー)と対戦するために、重量を落としたのかがはっきり描かれてない。
「だってお約束でしょ?」って感じ(笑)

主人公にとっては、かつて自分が惨敗した稲村が、自分より弱いと思っている幼馴染をライバル視しているということはすごいショックなことであるはずなのに、そこになんの反応もないしさ。
なんかこう、気持ちの変化というか、流れというかがつかめないような気が。

でも、そんなことは別にいいんですね。

一番ムズムズするのは、
「軽快で痛快だけど……なんか物足りない?」
という感じなんですよ。

そして、なんでなんだろう……と考えて、
「多分」
と出した答えはですね。

李監督の映画には、美形しか出てこないんだ!!

……ってことでした。

みんな人柄における美形。
み~~~んな美形。
だけど、絶世の美男美女が出てこない。

てぃだかんかんの主人公なんか、モデルとなった実在の人物(金城浩二さん)は、間違いなく絶世の美男のはずだと思うんですよ。
なのに映画では、単なる美形にしか見えなかった(^^ゞ

「ぬきんでた美」に圧倒されたいんですよ、私。
安全で、安心感のある公園で遊ぶより、山に登って圧倒的な自然に心を打たれる方が好き。

でも、安心感もやっぱり好き(笑)



だから。

李監督の作品が好きだけど、なんか物足りなさを感じる……なんていう人は、「ボックス!」は観てみたらいいんじゃないかな~とお薦めしたい。

なぜならばですね。

主人公の市原隼人の「華」には、ある種抜きんでたものがあると思ったからです。

多分監督は、主人公を「ぬきんでた美形」にはしてない。
けど、主人公を演じる市原隼人が「ぬきんでた美形」に見せちゃってます(と私は思いました)。

だいたい、私がこの映画を見に行こうと思ったのは、映画館で予告編を観て、
「誰?この華のある俳優さんは?!」
と思ったからなんですわ。

「はじけるような笑顔」
なんて言葉がありますが、それを体現し得る俳優さんがどれほどいますかね?

大概の役者さんは、「はじけるような笑顔という言葉で表現しても良いような笑顔」ぐらいにとどまってます。
ほんまに「はじけてる」のは、滅多にないと思う。

多分それは、市原隼人の「若さ」と深く関係してると思うので、これからこの役者さんがどう変貌していくのか、さっぱりわかりません。
でも、今彼が放っている「華」は、なかなかいいなぁと思うんだけどな。

どの地方の人でも、だいたいがそうでしょうが、
「自分たちの方言を下手に真似されるとチョームカツクッ!!」
ってとこ、ありますよね?

市原隼人の大阪弁は、ちょこちょこ変でした。
が、不思議と気にならなかったですねぇ。

それよりも、一時期でも、大阪の劇団で芝居やってた筧利夫が、ときどきイントネーションミスする方が気になった(笑)

あと、試合シーンにおいて、役者さんたちの動きも美しかったですよ。
フットワークが軽いっていいなぁ。

てなわけで、「ボックス!」お薦めです。
あまり深く考えず、楽しむのにもってこい!!

……です。


なんかねぇ、今観たい映画がいっぱいあっちゃって困ってます。

「シーサイド・モーテル」は、古田さんが出るから絶対観に行こうと思ってたんだけど。
「告白」もなんか面白そう。

私の人生において、こんなに映画館に通い詰めたの、始めてですよ(^^ゞ
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プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

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Mail:norichan★norichan.jp
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