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ミューズ

こないだテレビでやってた、「のだめカンタービレ最終章前篇」を観てみました。
この映画、やたらとレビュアーの採点が高い。
テレビドラマはまったく観てなかったんで、どんなものなのかと興味を持ってたんですね。

で、結果、
「好みの分かれそうな映画かな~」
と(^^ゞ

私は嫌いじゃあなかったけど、後編を観るために映画館に足を運ぼうという気にもなりませんでした。
テレビを観てた人には面白いのかも。

いろいろと特徴のある映画でもありました。

まず、外人さんの役を日本人がやってるってのが面白い。
ベッキーとかハーフの人がロシア人をやっても、さほど違和感がないかもしれないけども、なたぎ武が……あれはフランス人なんだろうか……わからんけども、外人の役をやっているのは、まさにコントとしか(^^ゞ

本物の外人さんも出演してはりますが、すべて「吹き替え仕様」となっていました。
他の映画でそれをやったら陳腐かもしれませんが、この映画の場合、見やすくていいかなと思った。

あと、クラシック音楽の演奏に合わせながら、指揮者役の玉木宏が、
「のどかな田園」
「革命のシーン」
「行進」
という風に説明してくれるのが、音楽の素人にはありがたかった。

「なぁるほど。なるほどねぇ」
って。

そういう風な知識を持って聞くと、感動が倍増しますね、音楽って。

なんでもそうなんだろうなぁ。
背景を知れば、良さが倍増する。

「背景を知らなければ理解されない芸術なんて!!」
という意見もあるでしょうが、そういう作品はつまり、
「この作品の背景を知りたいと思わせる芸術」
でもあるってことですよね。
それはすごいことだと思うんですよ、私は。

ただまぁ、ストーリーの主体は私の苦手な恋愛モノらしく(^^ゞ

なんかすごい作曲家らしき竹中直人の、
「私がしかけた二人の恋愛の最終章の結末は……」
というセリフには、100キロほど一気に走って退却してしまうほどひきましたが(笑)
さぶい、さぶすぎる(^^ゞ

ただ、その「しかけ」というのがね。

ご存知ない方のために、主人公二人について説明するとですね。

ヒロインはピアニストのようです。
才能はある。彼女しか持ち得ないようなきらめきのある才能。
でもまだ発揮されてない……という感じらしい。

その恋人は天才指揮者。ピアニストでもある。
その実力はいつも発揮され、厳しい指導は反発を受けながらも、それから生まれる演奏の完成度の高さゆえ最終的には尊敬され、賞賛を受ける人。
一見完全無欠。

ただ、彼にとってヒロインは、ミューズなようなんですね。
彼女がいるからこそ、その才能をいかんなく発揮できるというような。

普通、彼のような人物の、引き出し役になることはすごく嬉しい、晴れがましいことですね。

だけど問題は、ヒロインもまた、彼と同じ音楽の道を歩む……しかもかなりの才能を持った……人間であるということ。

こりゃぁ……しんどい。

私が見たのは前篇なんで、その最後のシーンがいわゆるクライマックスなんでしょうが、そのシーンは、ヒロインの恋人が指揮棒を振る演奏会が中心です。

一曲目がスタンディングオベーションで終わったとき、ヒロインは感動の喜びを味わってます。

でも二曲目で恋人がピアノを弾きながらの指揮(弾き振りと表現されてました。これって正式な言葉?)で、見事な演奏をしたときには、周囲の観客がスタンディングオベーションの中、一人背中を丸めて客席に座ってるんですね。

「ずるい」
つぅて。

なんというか……。

「うっわぁ~~~~~~~~」
って。

全体的に軽いノリの映像なんですが、ここが思いっきり、
「うっわ~~~~~~~~~~~~~~~~」
って重い。

「私の彼はやっぱすごいなぁ。でもまぁ私は全然色が違うんで、私は私で頑張ろう」
って思えればいいけど。
思えるかなぁ??????

……私には無理かも。

・自分の愛する人は、自分が目指す道で常に一歩……いや、百歩ぐらい先に行っている。
・もちろん多くの人にその才能を認められ、尊敬を集めている。
・彼がその才能を発揮するために自分の存在が必要であると彼は言っている。
・自分の才能はまだ開花していない。いや本当に自分に才能があるのか自信が持てない。
・彼は自分を心から愛してくれている。

……死ぬわ(^^ゞ

こういうパターンで一番に思い出すのは、高村智恵子さんなんですけどね。
彼女が統合失調症になった理由は、実家の破産とか貧困だけではないと思うな。

「ミューズ」ってことで思い出すのは、サルバドール・ダリの妻、ガラなんですが。
彼女は、いろいろな男性と浮き名を流しますが、これもまた、ミューズである苦しみってのがあったんじゃなかろうかとか思ったりして。
彼女は自らは芸術を作り出す才能はなかったと言いますが、それを観る才能はあったんでしょうから。多分。

自分にもやりたいことがあって、その件に関しては、恋人がミューズ的、もしくはアシスタント的役割を果たしてくれるのならば、救われるのかなぁ?
それとも、恋人のことを心底惚れて、彼の手柄を自分の手柄と思えるほどの境地になれば?????

さて、どうでしょう。

うちは世間に認められないことにばっかり血道を上げる夫婦なんで、で、単にそれを楽しんでるだけで極めようとかそういう意識はまったくないので、そういう心配はまったくないんですけどね。

ただ、なんかね。

「痛いなぁ」

と思ったのでした。

「才能」ってやつぁ、残酷よね。
自分の「才能」に誠実であればあろうとするほど、残酷だ……と。
んな風に思ったのでした。

やぁねぇ。
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プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

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