月夜見
多肉植物をくれた友人が、一緒に、トンパ文字の描かれた花器を送ってきれくれました。
トンパ文字は、ちょっと昔に流行ったみたいですね。
中国の少数民族である「ナシ族」が使う象形文字です。
といっても、一般的に流布されてきたものではなく、ごく一部の司祭が使うものだったと言いますから、なんらかの祭祀に使われていたものなのかもしれないですね。
ということは多分、「力のある文字」なのだと思います。
「力」云々はわかりませんが、なんか可愛いんですよ。
動物を表す文字なんか、ほんとに可愛い。
興味を持った方は、「トンパ文字」で検索してみてください。
多分、いろいろな文字がリストアップされたサイトがいくつか出てくるはず。
さて、もらった花器の表面に描かれた文字はこんな感じでした。

友人からの解説では、「男」「女」そして「月」が描かれていて、「月夜のデート」を意味しているそうな。
裏側はこんな感じ↓↓

「男女」の描き方は裏表で違うのですが、「月」は同じですね。
三日月にとってがついたような形をしています。
この文字をじ~~~~~っと見てて思ったんですね。
「どうして月は三日月なんだろう?」
って。
漢字の場合、漢字辞書などでは、「○」に「・」が入ったものが、「日」という文字になったと説明されていると思います。
そして、三日月が「月」という文字になった、と。
つまりやっぱり、月は三日月なんですよね。
って、なんか変な言い方ですが。
西洋占星術で、ホロスコープを描くとき、太陽はやっぱり、「○」に「・」を描いたもので表し、月は三日月です。
もちろん、月を「○」で表現してしまったら、太陽との区別がつかないじゃん……という言い分はわかるんです。
ただ、半月でもいいのに、なんで三日月なんでしょうか?
それだけ「三日月」という形が、月に特徴的な形だから……ということも一つの理由でしょうね。
だけど何より、「三日月という形が美しいから」というのが一番の理由じゃないかな~とも。
WIKIを見ると、
眉月(まゆづき、びげつ)、蛾眉(がび)、繊月(せんげつ)などとも言う。
とありますね。
眉月という別名は綺麗だなぁ。
家の近所の公園に、冬の夜、あほ犬を散歩に連れていくと、クヌギか何かの大木の、枯れ枝の向こうに三日月が見えます。
編み込まれたような枝に、三日月がひかかっているようで、そりゃぁ綺麗なんですよ。
冬の澄んだ空気が夜空を深い瑠璃色に染めて、葉を落とした枝が繊細な影を作る、その向こうに光るほの白く細い月。
そりゃぁ芸術的なんです。
藤原道長は、「我が世」を、「望月」……つまり満月に喩えましたが。
……情緒のないやっちゃ(笑)
さて。
月は男でしょうか、女でしょうか。
私は一応、第二外国語としてドイツ語を学びました。
とはいえ、今思いだせるのは、「アイン・ツヴァイ・ドライ」だけなんで、そこんとこよろしく。
実をいうと、4以上の数字も思い出せません(^^ゞ
フィアー・フィンフ・ゼクス・ゼーベン・オイト・ノイン・ツェン……だっけ。だっけ。だっけ???
そんなあやふやな記憶しかありませんが、ドイツ語で太陽(Sonne)と月(Mond)を習ったときの教授の言葉は覚えてるんですよね。
「ドイツ語では、太陽が女性名詞、月が男性名詞なんですねぇ。フランス語やスペイン語など、男性名詞・女性名詞がある言語の中で、太陽を女性で月を男性とするのはドイツ語だけです。日本とドイツはこんなところでも似てるんですねぇ」
と。
つまり、日本では太陽神が天照大神で女性としています。
そして月神は月夜見(月読)。
一般的には男性ということになっています。
これは結構珍しいことですよ。
例えば、ギリシャ神話では、一般的に太陽神はアポロンで、男性です。
そして月はアルテミス、男性嫌いの処女神とされます。
リグ・ヴェーダでは、太陽をスーリア。男性。
月は見つけられませんでしたが、夜の神はラートリー、女神です。
ケルト神話では、太陽が「ルー」ですね。
月は、「リーアノン」ってことになるんでしょうか。月の女神であると同時に死の世界の支配者でもあります。
多分、多くの神話において、太陽は男性、月が女性とされているんじゃないでしょうか。
どのような神話も、多分、その国の歴史と深い関係がありますから、支配者が男性で、その補助役を女性が務めていた場合など、太陽神を男とし、月神を女神とする傾向にあるんじゃないかと思います。
補助役というか、司祭であるとか、巫女である場合もあるでしょうね。
日本の場合、日本書紀が成立したのは、三代続く女帝の時代だとされていますから、太陽神が女神であることもまったく不自然じゃあありません。
神話の場合はそうなんでしょうね。
でも、言語の「女性」「男性」の場合はどうなんでしょうか?
ドイツ語は、ゲルマン語の流れにある言葉でしょうね。
ゲルマン神話ってのもかなり独特な神話だと思うんですが……。
この神話の中で最高神は、オーディンということになるんでしょうか?
女神はよくわかりませんが、一番人気が高いのは、フレイヤだって言いますよね。
だから、キリスト教布教の際、人気の高い女神であるフレイヤを魔女とすることで、キリスト教の正しさを説いた。
その結果、「フレイヤの日」である「金曜日」は、不吉な曜日であるということになった……と習った記憶があります。
また、なぜ13日なのかというと、フレイヤは金曜日ごとに13人の魔女と一緒に集会を開いたから……と。
ということで、太陽神とか月神とかいう概念があるのかどうかさえよくわかりません。
ただ、ゲルマン人たちは、太陽を女性として見、月を男性として見ていた……ということになるのかと思います。
ようわからんけど。
「月」と言えば、私が即座に思い出すのは、ワイルドの「サロメ」の中のセリフです。
「月は死んだ女のよう」
タロットカードの18番目は「月」ですが、もっともオーソドックスとされるマルセイユ版に描かれているのは犬とザリガニですね。
私がこのカードに持つイメージで一番大きなものは、「死」です。
13番目の「死神」よりも現実的な「死」がそこに描かれているように感じます。
と、ここまでうだうだ書いてきて、結局結論がまた出ないんですが(^^ゞ
月から何をイメージするかということを突き詰めて考えれば面白いんじゃないかな~……ってことなんでした。
日々姿を変える夜空の王、月。
そこから連想を広げると、妙に楽しいな……と。
ただそれだけなんですけどね(^^ゞ
なんか思いっきりグダグダですいません。
トンパ文字は、ちょっと昔に流行ったみたいですね。
中国の少数民族である「ナシ族」が使う象形文字です。
といっても、一般的に流布されてきたものではなく、ごく一部の司祭が使うものだったと言いますから、なんらかの祭祀に使われていたものなのかもしれないですね。
ということは多分、「力のある文字」なのだと思います。
「力」云々はわかりませんが、なんか可愛いんですよ。
動物を表す文字なんか、ほんとに可愛い。
興味を持った方は、「トンパ文字」で検索してみてください。
多分、いろいろな文字がリストアップされたサイトがいくつか出てくるはず。
さて、もらった花器の表面に描かれた文字はこんな感じでした。

友人からの解説では、「男」「女」そして「月」が描かれていて、「月夜のデート」を意味しているそうな。
裏側はこんな感じ↓↓

「男女」の描き方は裏表で違うのですが、「月」は同じですね。
三日月にとってがついたような形をしています。
この文字をじ~~~~~っと見てて思ったんですね。
「どうして月は三日月なんだろう?」
って。
漢字の場合、漢字辞書などでは、「○」に「・」が入ったものが、「日」という文字になったと説明されていると思います。
そして、三日月が「月」という文字になった、と。
つまりやっぱり、月は三日月なんですよね。
って、なんか変な言い方ですが。
西洋占星術で、ホロスコープを描くとき、太陽はやっぱり、「○」に「・」を描いたもので表し、月は三日月です。
もちろん、月を「○」で表現してしまったら、太陽との区別がつかないじゃん……という言い分はわかるんです。
ただ、半月でもいいのに、なんで三日月なんでしょうか?
それだけ「三日月」という形が、月に特徴的な形だから……ということも一つの理由でしょうね。
だけど何より、「三日月という形が美しいから」というのが一番の理由じゃないかな~とも。
WIKIを見ると、
眉月(まゆづき、びげつ)、蛾眉(がび)、繊月(せんげつ)などとも言う。
とありますね。
眉月という別名は綺麗だなぁ。
家の近所の公園に、冬の夜、あほ犬を散歩に連れていくと、クヌギか何かの大木の、枯れ枝の向こうに三日月が見えます。
編み込まれたような枝に、三日月がひかかっているようで、そりゃぁ綺麗なんですよ。
冬の澄んだ空気が夜空を深い瑠璃色に染めて、葉を落とした枝が繊細な影を作る、その向こうに光るほの白く細い月。
そりゃぁ芸術的なんです。
藤原道長は、「我が世」を、「望月」……つまり満月に喩えましたが。
……情緒のないやっちゃ(笑)
さて。
月は男でしょうか、女でしょうか。
私は一応、第二外国語としてドイツ語を学びました。
とはいえ、今思いだせるのは、「アイン・ツヴァイ・ドライ」だけなんで、そこんとこよろしく。
実をいうと、4以上の数字も思い出せません(^^ゞ
フィアー・フィンフ・ゼクス・ゼーベン・オイト・ノイン・ツェン……だっけ。だっけ。だっけ???
そんなあやふやな記憶しかありませんが、ドイツ語で太陽(Sonne)と月(Mond)を習ったときの教授の言葉は覚えてるんですよね。
「ドイツ語では、太陽が女性名詞、月が男性名詞なんですねぇ。フランス語やスペイン語など、男性名詞・女性名詞がある言語の中で、太陽を女性で月を男性とするのはドイツ語だけです。日本とドイツはこんなところでも似てるんですねぇ」
と。
つまり、日本では太陽神が天照大神で女性としています。
そして月神は月夜見(月読)。
一般的には男性ということになっています。
これは結構珍しいことですよ。
例えば、ギリシャ神話では、一般的に太陽神はアポロンで、男性です。
そして月はアルテミス、男性嫌いの処女神とされます。
リグ・ヴェーダでは、太陽をスーリア。男性。
月は見つけられませんでしたが、夜の神はラートリー、女神です。
ケルト神話では、太陽が「ルー」ですね。
月は、「リーアノン」ってことになるんでしょうか。月の女神であると同時に死の世界の支配者でもあります。
多分、多くの神話において、太陽は男性、月が女性とされているんじゃないでしょうか。
どのような神話も、多分、その国の歴史と深い関係がありますから、支配者が男性で、その補助役を女性が務めていた場合など、太陽神を男とし、月神を女神とする傾向にあるんじゃないかと思います。
補助役というか、司祭であるとか、巫女である場合もあるでしょうね。
日本の場合、日本書紀が成立したのは、三代続く女帝の時代だとされていますから、太陽神が女神であることもまったく不自然じゃあありません。
神話の場合はそうなんでしょうね。
でも、言語の「女性」「男性」の場合はどうなんでしょうか?
ドイツ語は、ゲルマン語の流れにある言葉でしょうね。
ゲルマン神話ってのもかなり独特な神話だと思うんですが……。
この神話の中で最高神は、オーディンということになるんでしょうか?
女神はよくわかりませんが、一番人気が高いのは、フレイヤだって言いますよね。
だから、キリスト教布教の際、人気の高い女神であるフレイヤを魔女とすることで、キリスト教の正しさを説いた。
その結果、「フレイヤの日」である「金曜日」は、不吉な曜日であるということになった……と習った記憶があります。
また、なぜ13日なのかというと、フレイヤは金曜日ごとに13人の魔女と一緒に集会を開いたから……と。
ということで、太陽神とか月神とかいう概念があるのかどうかさえよくわかりません。
ただ、ゲルマン人たちは、太陽を女性として見、月を男性として見ていた……ということになるのかと思います。
ようわからんけど。
「月」と言えば、私が即座に思い出すのは、ワイルドの「サロメ」の中のセリフです。
「月は死んだ女のよう」
タロットカードの18番目は「月」ですが、もっともオーソドックスとされるマルセイユ版に描かれているのは犬とザリガニですね。
私がこのカードに持つイメージで一番大きなものは、「死」です。
13番目の「死神」よりも現実的な「死」がそこに描かれているように感じます。
と、ここまでうだうだ書いてきて、結局結論がまた出ないんですが(^^ゞ
月から何をイメージするかということを突き詰めて考えれば面白いんじゃないかな~……ってことなんでした。
日々姿を変える夜空の王、月。
そこから連想を広げると、妙に楽しいな……と。
ただそれだけなんですけどね(^^ゞ
なんか思いっきりグダグダですいません。
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