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霧が晴れたら

待ち合わせは朝8時半。
前日の雨のせいで道路はまだ湿っていて、カーブミラーは何も映そうとしていませんでした……というかつまり結露してました。
怖い(^^ゞ

結局扶実さんご一行は3名まで増えたため、車二台で移動することになり、待ち合わせはロータリーのある駅前で。
……なぜかいつもすごい期待してくれはるんで、なにがしかのツアーを組むと、いつも直前に飛び込み参加者があるんですよね(^^ゞ
なぜそんなに期待されちゃうのかよくわからんのですが(^^ゞ

私たちが駅に着くとすぐ、後ろにワゴン車が停まりました。
扶実さんの車はジャガーだったんで、まったく無視していると、後ろの車からおっちゃんが降りてきて、旦那側の窓をコンコンと。
扶実さんのお友達でした。
以前に一度会ったことがあるんですが、顔忘れてた(^^ゞ
彫刻だったか造形だったか忘れましたが、世界を股にかける自由な芸術家さんってことで、このワゴンで日本中も旅してはるそうな。
確かに車の中には生活できる一式がそろってました。すげぇ(^^ゞ

そこから二台連なって山の方へ向かったんですけどね。
すげぇ景色だったんですよ。ほんま。

112309kiri.jpg

30メートルほど前の車が霧に隠されていくのが、神秘的……つぅか、怖い(笑)

でも、この日の天気予報では、昼前ごろから晴れてくるとなっていました。
そして最近の天気予報は結構頼りになりますよね(笑)

9時を過ぎたころから、空が明るくなりはじめました。

112309kiri2.jpg

助手席から右側の風景を撮影するんで、なかなかうまくいってないんですが、薄い霧の中に林と生えた吉野の特産物でもある吉野杉の三角の隙間を太陽光が刺し貫いて、なんとも綺麗な放射線を描き出しています。

「歓迎されている」
そんな気持ちになる光景。

最初の目的地である、室生龍穴神社に到着したのは、9時55分ごろ。
車を降りて鳥居へ向かっていると、地元の方らしき女性に声をかけられました。
この日はこの神社の新嘗祭が催行されるということでした。

そして、私たちが鳥居をくぐったとたん、

「ドン」

太鼓の音が拝殿から響きます。

祭りが始まったのですね……。

112309hikari2.jpg

この神社はいつきても、何かしらのパワーを感じるんですが、この日は特別でした。
森の後ろから差し込む太陽の光が当たったところ。
樹木の幹から湯気が出ているのがわかりますか?

森は生きているのだと、この大地自身が、生き物なのだと感じます。
私たちは、生溢れる星に生きているのだと、何かありがたい気持ちにさえなります。

というわけで……。
112309hikari.jpg

いや、何がというわけなのかよくわかりませんが、こういうことをやりたいお年頃なんです(^^ゞ

そしてその後は、龍穴へ。

112309ryuketu.jpg

ここもまた雨の後だからか、なんとも言えない迫力があります。

ただ、下の神社でお祭りをされているからでしょうか。

「御留守」

って感じもしましたけどね(^^ゞ

この時間になると霧はすっかり晴れ、清浄に清められた空気が五体を包み込んでくれています。

この日はね。
本当に、なんだか奇妙なほどタイミングが良かったんです。

鳥居をくぐったとたん、太鼓の音が鳴り響いたのはその最たる例ですが、村の方に教えていただいてお邪魔した、「村の文化祭」では、私たちがあるテントに集まったとたん、ふるまい鍋の配布が始まりました。
あっという間に列ができましたが、当然その先頭は私たちです。
しし鍋でしてね、うまかった(#^.^#)

その後、屏風岩を遠景で眺め、香落渓に脚を伸ばし、川原に降りて昼食を食べました。

いやね。本当は、室生寺に行く予定だったんです。
でも、龍穴を見ているとき、自然と、
「人工的なものを見るよりも、自然の造形を見たい」
って話になったんですよね。
あと、うちの旦那と同じく、みなさん、「人混み嫌い」なようで(^^ゞ
「紅葉の時期、室生寺になんかいきたくね~よ」
というムードもあったのでございます。

でもそれは正解でした。

私はおむすびとサンドウィッチを用意していましたが、扶実さんご一行は巻き寿司を提供ださり、結構腹一杯になりましたよ。
11月も終わりだというのに、太陽の熱が風を和らげて、川原はちょうど良いピクニック日和でね。
向こう岸で尾っぽを振っているキセキレイもまた、可愛らしかったんです。
綺麗な水の流れを目に、鳥の声と川のせせらぎを耳に。
そして充分に清められた空気の中、太陽の温かさを感じながらご飯を食べるって、なんて幸せなんでしょうね。

食事を済ませた後、七滝八壺へ向かいました。

ここを選んだのは、ちょっと前まで宇陀に住んでいた芸術家さんが、
「七滝八壺には行ったことがない」
とおっしゃったから。

この芸術家さんは、なかなかにユニークかつ行動的な方なんですよ(笑)
本人に力さえあれば、大概のことにこだわらずに済むものですが、この方はその典型。

「なんでも一人で出来る人」
です。
だから、何事にも、
「ん、い~よ~~~~~~」的な反応をしはります。
とても柔らかい。

いろんなことを知っているので、20歳以上若い、知識も浅い私たちの話を、
「そうなの?知らなかったよ」
と感心して聞けるんでしょう。

そういう人なんで、奈良の名所はかなり自力で、もしくは誰かから聞いて発見し、実際にその地に脚を踏み入れてはったようなんですが、七滝八壺は知らなかったみたい。

……ってことなんで、案内しようってことになったんですね。

扶実さんとそのお友達が、龍穴にある段差の低い滝に心を奪われておられたという理由ももちろんありますが(笑)

途中、あちらこちらで紅葉が綺麗でした。
112309momiji.jpg

今年の紅葉は、去年ほど発色がよくないような気もしますが、それでも綺麗な山の中では、朱が映えます。

滝もまた、ご一行の気に召していただけたようで、良かった。

この滝には何度も来ている私たちも、来るたび何か新しい感動がある場所なんです。
名前の通り七つの滝があるから、水滴が作り出す音は複雑で、かつ調整がとれています。
舞いあがる水しぶきが虹を作り出し、木々の間から見えるぽっかりとした青空が、なんともあどけない表情で見下ろしています。

神が何をしてくださる存在でなくとも。
そこに「いる」だけでいい。

こんなときそう思えます。

ただ、「見下ろしている存在」であるというだけでいい。
ただ、見てくださっているだけでいい。

私たちが一人ぼっちにならないように、一緒に何かを感じようとしてくださる存在がそこにいる、と。
こんな場所にいるとひしひしと感じてしまうのです。

ここに来る途中、扶実さんが、
「今日はパワーアップさせてもらおうと思って」
と言い、旦那が、
「それ以上パワーアップされたら困る(^^ゞ」
と苦笑する場面がありました。
何しろ、扶実さんもえらくパワーのある女性なのでね(笑)

すると扶実さんもまた苦笑をして、
「そう見える?でも本当は今、人生で一番悪い時期なんだけどね」
とご友人に問いかけました。
友人は
「そんなことないよ。大丈夫だよ」
と応じてはりましたが……。

滝からの帰り道、何があったのか、概略だけ聞きました。

そして、その話を聞いて……。
なんとなく、
「なるほどね」
と納得したんです。

今日のこの恵まれた日は、彼女に対するメッセージだったのではないか、と。

霧が晴れた後の清浄な空気や、太陽の光。
そして、迎え入れるように鳴った太鼓。
豊かなしぶきを上げて落ちる滝。

「私はあなたを見ているよ」
という、なんとも力強いメッセージだったと思うのです。

霧が晴れたら、こんなに美しい光景が目の前に広がっている。
これ以上の励ましはない。
……そう思います。

困難があっても、誰を恨むこともなく、何に頼ることもなく、りりしく優しく強く、ふんばって美しく生きようとする人には、きっと励ましがあるのでしょう。

この命あふれる星の上で、私たちも精いっぱい生きたいと思う。
そしてそれを見てくださってる存在がある。

私たちは、私たち生きとし生けるすべての者は……。
愛されているのだと思う。
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プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

HP:http://www.norichan.jp/
Mail:norichan★norichan.jp
(★を@に替えてください)

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