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色男

ここしばらくバタバタで、ほとんど家におらず結構話題があったんで、ブログにとりあげるのが遅くなりましたが、ここしばらくで続けざまに
「源氏物語」
についていろいろな発見があったようですね。

まず一つは、朝日新聞の記事↓↓↓
「光源氏「軽薄な女だな」 写本・大沢本に新記述見つかる」

世間一般に広まっている写本と、少し内容の違う源氏物語が発見されたというか、以前から知られていた写本をよくよく調べてみると、従来の内容と違う記述が見つかったというニュースです。

んでもひとつは、読売新聞↓↓↓
「源氏物語、幻の続編「巣守帖」か…写本確認」

「巣守帖」ってのは、古い注釈書なんかに出てくるけど、原本はおろか写本はまったく見つかっていなかったものだそうですが、その一部がこのほど発見されたとか。

へぇ~……。

一応関西に住んでるんで、源氏物語に登場する舞台は割と身近なので、結構興味を持っている話題です。

私は、源氏物語の原本は読んでません。

読んだのは、ありきたりながら、大和和紀さんの「あさきゆめみし」という漫画で。
それから、橋本治の「窯変 源氏」ですね。

橋本治っていう作家さんは、ストーリーよりも人間に重きを置いて文章を書く人というイメージがあるのだけれど、おかげさまで、窯変はかなり面白く読ませていただきました。

が、さ。
彼の手により脚色されているにも関わらず、「宇治十帖」は全然感心しませんでしたんよね。
薫と匂宮の恋模様とか、正直ど~でもいかったわ。

というのも、この2人とも、「貴公子でありかつ美男子」だけど、光源氏と比べると、あまりにも落差があり過ぎるんで。

「窯変」には、挿絵がなく、その代わりに写真が挿入されてました。
十二単などの華美絢爛な和服を着た、ぎゃ~じんモデルらしき男女の写真です。

多分、イメージを損なうことを避けて、敢えて欧米人モデルを使ったんだと思われます。

そんな中、顔は一切写されず、扇で隠した姿で表現されていた登場人物が二人。

光源氏と、紫の上です。

この2人だけは、「こんなイメージ」という風に提示できないということでしょう。

読者の頭の中で描き得る最高の男女を、二人だと考えてくれってこと。

反対に言えば、それ以外の男女については、
「ま、こんな感じの人ですよ」
と言っちゃえるってことですよ。

「ま、この程度の人だと思ってもらえればいいです」
ってことです。

そんな人たちが主人公の恋物語って……まぁそれでいいんだけども、「源氏物語」の趣旨に反してる期がする(笑)

源氏物語は、
美男で楽器の扱いにも、舞いにも秀で、趣味が良く、心映え素晴らしい、欠点ひとつない男である源氏
と、
美女で優しく、たしなみ深くて趣味の素晴らしい、これまた欠点のない紫の上
を中心にした、恋模様ってところに意味があるような気がするんで。

この2人が死んでしまった後の物語は、断然チープになってしまったという印象があります。

まぁそれが現実的というものなのかもしれませんけども。
そんな「現実にありふれた恋愛模様」なんて、わざわざ読みたくもないぜ……。

……そう思うのは、私が恋愛小説や恋愛ドラマなんかを苦手とするからでしょうか。
もちろん、恋愛の絡まない小説なんてほとんどありませんが、恋愛を描くことを中心とした小説……いわゆるハーレクインロマンス的なものは……読んだことないんではっきり言えませんが、多分、最後まで読み通せないと思いまする(^^ゞ

ただ、個人的には、源氏物語は、「神語り」に通じるものがあると思っております。

例えば、記紀で描かれる、ヤマトトトビモモソヒメとミワノオオモノヌシの恋物語のようなものですね。
もしくは、御伽草紙にある、アメノワカヒコ物語とか。

源氏に恋された女性というのはつまり、神に恋された人間の女なんですよ。
だって、源氏は「完全無欠」なんだからさ。
あんなの人間じゃね~じゃん。

するってぇと、彼に愛される女たちは、巫女ってことになりますね。

そういう目で見ると、源氏に登場する女性には、神話に語られる「美女」たちの面影があるように思います。

例えば、空蝉。
彼女は、あくまでも源氏から逃げおおせます。
これって、神話に出てくる「花嫁の呪的逃走」と通じるものがありませんか(笑)

記紀の中には、天皇から求婚されて、逃げ回る女性がたびたび登場します。
なぜ逃げるのかにはさまざまな説明がなされてますが、「逃げる」ことに意味があるらしい。

そして、なにより紫の上が子を成さなかったことが、彼らの「神的結婚」を如実に表していると……。


まぁ、むちゃくちゃトンデモ説だわ(笑)


いや、正直、今日のブログはここまで全部、その場の思いつきで、まったくもってその場の思いつきで書きました(笑)
いや、普段から思いつきで書いてますが、今日ほどぶっつけ本番で……パソコンに向かって脊髄反射的に文字を打ち込む形で文章を書くのも珍しい(笑)
ということで、上記の「恋物語」と「神語り」云々について、本気にしないでくださいね(^^ゞ

さて、橋本治は、「窯変」の中で、源氏をとても人間くさく描いています。

例えば、若紫に恋文を送ったとき、代返してきた彼女の祖母に対して、
「ええ年こいて、なんのつもりだ」
みたいな感想を持ってみたりしてね。

まぁ、実際問題、紫式部はこういう源氏を描きたかったのかもしれません。
というか、当時では常識だったことが、物語の中ではくわしく描かれていないが故に、現代の私たちには、「非現実的な美男・美女の物語」と映ってしまうというのが正解なような気もします。

ただ、なんていうんでしょう。
源氏物語を考えると、「色男」の条件に、「弱さ」があるような気がしてくるんですよね。
言葉を変えれば、「迷い」でしょうか。

もし源氏が、
「だって藤壺の宮は父上の奥さんだし~」
と、彼女に恋をしなければ、物語になってやしません。

「この時代の常識がなんであろうと、最愛の紫の上を悲しませるようなことは絶対しなもんね~ボクチン」
というような男だったらば(この時代であっても、そういう男を望む女がほとんどだったと思われますが)、ここまでこの物語が語り継がれることはなかったんではないかな。

古典の授業では、「平安時代は、良い身分の男はあちこちに恋人を作るのが常識だった」と習いました。
習ったけどさ。
人間をバカにしちゃいけないと思うんですよ。

本当に自分の妻を大切にしてる男の中には、
「常識がどうかなんて関係ない。オラぁ奥さんだけでいいもんね」
って考える人も絶対いたはず。

だけど、そういう男じゃあ、多分物語はできないんですよ。
そういう男は、「色男」ではなく、「いい人」になっちゃう(笑)

つまり、女たちに、
「私にもチャンスがあるかも」
的な期待をさせる男が、「色男」なんだろうな~とか思ったりするわけで。

そう考えれば、やっぱり「色男」は神様なんですよ。

源氏物語でも、ぶさいくの代表のような末摘花を源氏は生涯大切にしたなんてエピソードが登場しますよね。
心が美しければ、振り向いてくれる……ってのは、相手に神性を求めてるってことじゃないかしらん。

そんなわけで。
やっぱり、恋物語と、神話には通じるものがある……などと。
そんな説を提示してみようかと思います。

いや~、最初は思いつきだったけど、考えれば考えるほど、信憑性ある気がしてきた(笑)

うぁははははははははははは!!!
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プロフィール

のりちゃん1968

Author:のりちゃん1968
大阪生まれ、大阪育ちのおばちゃんです。
40の大台を超えて、ますますおばちゃんに磨きがかかってます。

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Mail:norichan★norichan.jp
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